【島根県】出雲・松江市のおすすめ観光スポット9選をご紹介!秘境から定番まで詳しく解説

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日本の中国地方で最も人気の観光エリアといえば、島根県の出雲・松江市が挙げられます。

島根県には日本有数の古い歴史を持つ「出雲大社」や、国宝にも指定されている「松江城」、宿泊施設が集まる「玉造温泉」など、たくさんの観光スポットが点在しています。

今回は、そんな島根県の知る人ぞ知る観光名所や、少し変わったスポットなどをジャンルを問わずご紹介したいと思います。

島根の特徴

画像:島根県松江

観光スポットをご紹介する前に、まずは島根県がどのような場所なのかについて触れていきたいと思います。

島根県は中国地方の沿岸部に位置するエリアです。県庁所在地は松江市となっていますが、お隣の出雲市には新幹線や寝台列車などが停車するため、それらニつの地域をメインに観光される方が多いです。

後ほど詳しくご紹介しますが、特に出雲市は古事記に書かれた神話の舞台となった場所でもあるため、それに由来する観光スポットが点在しています。

神話的な物語や日本の歴史が好きな方はもちろん、出雲大社や稲佐の浜などの壮大な景色を目的に島根県を訪れる旅行客も多いといわれています。

島根の観光名所9選

ここからは今回の本題でもある、島根県(出雲・松江市)のおすすめ観光名所をご紹介していきたいと思います。

今回ご紹介する内容は、下記の通りです。

  • 出雲大社
  • 古代出雲歴史博物館
  • 稲佐の浜
  • 荒神谷遺跡
  • 松江城
  • 加賀の潜戸
  • 猪目洞窟
  • 玉造温泉
  • らんぷの湯

人気を問わず様々なジャンルの観光スポットについて触れていきますが、是非この記事で自身の興味ある名所を見つけてみてください!

出雲大社

画像:出雲大社

島根県で最も人気の観光地でもある「出雲大社」

毎年多くの観光客が訪れる出雲大社は、今からはるか昔の神話時代に建造されたと言われており、その全貌は未だ謎に包まれている部分が多いのです。

そんな出雲大社ですが、日本最大級ともなる「しめ縄」や、かつて高さ48mもあったと言われている「本殿」など、非常に壮大な見どころが点在しています。

画像:出雲大社
画像:古代の出雲大社宮殿

また、下記のように出雲大社は従来の神社とは逆の要素が散りばめられています。

  • しめ縄が結び方が逆
  • 本殿と御神体の向きが逆
  • 神無月ではなく、神在月という行事が10月に行われる

などなど、他にも様々なオリジナル要素が詰まっている観光名所となっています。

細かいスポットや歴史、見どころについては、別の記事でも詳しく解説していますので、興味のある方は下記の記事もお読み下さい!

関連記事:【解説】出雲大社の観光スポット23選!歴史や周辺の見どころもご紹介!

出雲大社のPoint

  • 島根県で最も人気の観光名所
  • 日本有数の歴史を誇る神社
  • 従来の神社とは「逆」の要素が多い
  • 考古学的にも珍しい造り、行事がある
  • 出雲空港から直通バスが出ている

島根県立古代出雲歴史博物館

画像:島根県立古代出雲歴史博物館01

出雲大社の隣に設けられている「古代出雲歴史博物館」

こちらでは、先ほどご紹介したような出雲大社や周辺地域の歴史、風習や考古学的な資料を豊富に展示しています。

画像:島根県立古代出雲歴史博物館02
画像:島根県立古代出雲歴史博物館03

特に重要文化財にも指定されている「宇豆柱(うずばしら)」は、高さ48mもあった古代の出雲大社を支えたといわれている貴重な出土品ですので、是非とも見てほしい展示品の一つです。

画像:島根県立古代出雲歴史博物館の宇豆柱

その他にも、周辺地域から発掘された出土品が多数展示されており、博物館としても非常に充実した内容となっています。

この博物館を訪れると、出雲大社やその周辺地域の知識や理解がさらに深まり、より充実した出雲観光を楽しむことができますね!

古代出雲歴史博物館のPoint

  • 出雲大社の隣に位置する大きな博物館
  • 出雲地域や島根県の歴史や考古学的資料などを多数展示している
  • 周辺地域から発掘された出土品なども多い
  • 出雲周辺地域の理解がより深まる内容となっている

稲佐の浜

画像:稲佐の浜

出雲大社から1.5kmほどの近場にある「稲佐の浜」

辺り一面に広がる美しい砂浜と弁天島と呼ばれる壮大な光景を観ることができるため、旅行客からも絶大な支持を得ているスポットの一つです。

画像:稲佐の浜の海岸

その景色も非常に素晴らしいのですが、ここは出雲大社創建にまつわる神話の出来事が起きた場所として、古事記にも記載されているのです。

また10月10日になると、日本中の神様がこの稲佐の浜に集まり、出雲大社へ向かうと言われております。そのため、神職の方はその時期になると、この稲佐の浜で神々をお迎えされるそうです。

こちらは出雲大社からも徒歩でアクセス可能ですので、ぜひ併せて訪れてみてはいかがでしょうか!

稲佐の浜のより詳しい情報は、下記の記事にまとめてありますので、興味のある方はこちらもお読み下さい。

関連記事:【稲佐の浜】出雲神話の舞台となった観光スポットとは?見どころと壮大な歴史をご紹介!

稲佐の浜のPoint

  • 出雲大社に次ぐ人気観光スポット
  • 神話の舞台となった場所
  • 10月10日の神在月には、日本中の神様が集まるといわれている

荒神谷遺跡

画像:荒神谷遺跡

古代出雲の歴史を解き明かす上で、重要な役割を担う「荒神谷遺跡」

先ほどご紹介したような出雲の神話は、おとぎ話のような伝説として扱われてきました。

しかし、この荒神谷遺跡から日本最多となる358本の銅剣、7mほど離れた場所からは銅鐸と銅矛が発見されました。

画像:荒神谷遺跡の出土品
荒神谷遺跡から出土された銅剣(古代出雲歴史博物館)

これらは人為的にまとめられた形で埋められており、出雲にはかつて武装勢力や王国が存在したとの説が濃厚となってきました。

画像:荒神谷遺跡に銅剣を埋める様子
荒神谷遺跡に銅剣を埋める様子を描いたジオラマ

またこの発見により、出雲の国譲り神話は実際に起きた出来事をモデルにした実話なのではないか?との説も浮上しました。

この辺りは別の記事でも詳しく触れていますので、興味のある方は下記もお読みください。

関連記事:【解説】古代出雲王国は存在した?歴史から消された勢力と「空白の四世紀」をわかりやすく解説します

そんな荒神谷遺跡ですが、現在は一般公開されており、ここを目的に出雲へ訪れる人も少なくありません。

付近には荒神谷博物館もありますので、出雲の歴史を直に体感したい方には非常におすすめの観光名所となっています。

荒神谷遺跡のPoint

  • 日本最多の銅剣(358本)が出土
  • 古代出雲の謎にも繋がる重要な遺跡
  • 付近には博物館もある

松江城

画像:松江城

出雲のお隣の地域にある松江市を代表する観光スポット「松江城」

日本の国宝にも指定されている美しい松江城は、全国で12ヶ所しかない「現存天守」の一つとしても知られており、毎年多くの観光客が訪れます。

松江城の内部は一般公開されいているため、1階〜5階(屋上)まで登ることができます。

画像:松江城の内部01
画像:松江城の内部02

松江城の内部には、当時の姿を見せる建築様式や様々な貴重品などが展示されており、現在に至るまでの城の歴史を追体験できる仕様となっています。

また、屋上には松江市を360度見渡すことができるテラスが設けられており、そこから周辺地域を一望することができます。

画像:松江城の内部最上階
画像:松江城最上階からの景色

島根県にお越しの際には、出雲市の観光名所と併せて訪れていただきたいスポットの一つですね。

松江城のPoint

  • 国宝にも指定されている観光名所
  • 1〜5階の内部を見学できる
  • お城の解説や、当時の貴重品が展示されている
  • 最上階からは松江市の絶景を望める

加賀の潜戸

画像:加賀の潜戸01

島根県で船の旅を味わいたい方におすすめなスポット「加賀の潜戸(かがのくげど)」

こちらは遊覧船で約50分間の船の旅を体験でき、新潜戸と旧潜戸と呼ばれる洞窟を巡ることが可能となっています。

画像:加賀の潜戸02

特に旧潜戸と呼ばれる場所は、船を降りて実際に上陸することもできます。

画像:加賀の潜戸03

こちらは「あの世とこの世を繋ぐ場所」、「賽の河原」とも呼ばれており、現在でも無数の積石が並べられています。

画像:加賀の潜戸04

ちなみに、あのゲゲゲの鬼太郎の作者・水木しげるも幼少期にこの加賀の潜戸を訪れたらしく、その時の様子を下記のように語られています。

「あの世とつながる場所として息を飲んだ」

水木しげる 日本の妖怪・世界の妖怪(2018)

水木しげるにも多大なインスピレーションを与えた加賀の潜戸は、松江市から船着き場まで直通バスでアクセスが可能ですので、興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか!

関連記事:【加賀の潜戸】遊覧船でめぐる島根県の秘境!見どころや歴史、アクセス方法をご紹介

加賀の潜戸のPoint

  • 神話の舞台を遊覧船で回れる
  • 旧潜戸の洞窟は「賽の河原」とも呼ばれている
  • かつて水木しげるも訪れたことがある場所
  • 旧潜戸は船を降りて上陸できる

猪目洞窟

画像:猪目洞窟

出雲大社から北に10kmほど離れた場所に位置する「猪目洞窟」は、別名・黄泉の国への入り口とも呼ばれるスポットとして知られています。

こちらは出雲風土記と呼ばれる歴史書にも記載があるほど古い歴史を誇り、さらに洞窟内から多数の出土品が発掘されています。

画像:画像:猪目洞窟の船着き場跡
外側から観た猪目洞窟

かつては地元民や大和地方の人々からも「あの世と繋がる場所」として恐れられていたのですが、今では知る人ぞ知る出雲市の観光スポットとして知られています。

少し不気味な雰囲気もありますが、伝承やホラーチックなスポットに興味のある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか!

関連記事:【猪目洞窟】黄泉の国へ繋がる洞窟とは?歴史・見どころを出雲へ現地調査してきた

猪目洞窟のPoint

  • 別名「黄泉の国への入口」とも呼ばれていた洞窟
  • 古い書物にも記録されている
  • 洞窟内からは発掘品も見つかっている
  • 出雲大社付近からも生活バスでアクセス可能

玉造温泉

画像:玉造温泉

奈良時代からの壮大な歴史を持つ温泉街「玉造温泉」

出雲、松江へ観光される方が宿泊拠点として利用することが多く、たくさんの旅館や温泉が立ち並ぶ人気の観光スポットとして知られています。

もちろん、入浴のみ可能な温泉や足湯などを楽しめる施設もあるため、日帰り観光をされる方も少なくありません。

ちなみに、かつてこの地域では「玉造り」を生業とする人達が暮らしており、全国トップクラスの勾玉の生産量を誇ったともいわれています。

画像:出雲・松江で出土した勾玉
出雲・松江から出土した勾玉

そんな歴史と居心地の良さが魅力の玉造温泉は、旅の拠点としても非常にオススメの観光名所ですので、こちらで一泊してみてはいかがでしょうか!

玉造温泉のPoint

  • 島根県一の人気温泉街
  • 宿泊池として利用される旅行者も多い
  • かつては有名な玉造りの産地でもあった

らんぷの湯

島根県で旅行客が最も利用するであろうJR出雲駅の近くには、「らんぷの湯」と呼ばれる温泉があります。

こちらは比較的めずらしい木造温泉となっており、古風な雰囲気のお風呂を楽しむことができます。

室内風呂だけでなく、室外に設けられた一人用の風呂やサウナなども完備されており、体の隅々まで汗を流しリラックスすることが可能となっています。

価格も入浴料のみで720円となっていますので、出雲市で温泉を堪能したい方には非常におすすめです。

らんぷの湯のPoint

  • 出雲市駅近くの木造建て温泉
  • 屋内外のお風呂、サウナも完備している

島根県へのアクセス方法

画像:サンライズ出雲

島根県へアクセスする場合は、主に以下の3つの方法が挙げられます。

  • 飛行機(料金は高いが1時間30分程度でアクセス可能)
  • サンライズ出雲(最低1万5000円から乗車可能な寝台列車)
  • 夜行バス(安いが時間のかかる移動方法)

個人的には早に段階で飛行機の往復チケットを予約し、安めの料金でアクセスすることがおすすめですが、より旅を楽しみたいのであれば、サンライズ出雲の寝台列車もオススメです。

また、楽天トラベルでは交通費とホテルがセットになったプランなどで前もって予約が可能ですので、こちらも併せてご利用されてみてはいかがでしょうか!

島根のおすすめ観光スポット・まとめ

以上が島根県の出雲・松江市のおすすめ観光名所のご紹介でした。

もし時間に余裕のある方は、ゆったりとした田舎風景が広がる奥出雲などのエリアなどにも足を運んでみてはいかがでしょうか!