【稲佐の浜】出雲神話の舞台となった観光スポットとは?見どころと壮大な歴史をご紹介!

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島根県といえば、出雲大社や松江城などの様々な観光名所が点在していることで有名ですが、「稲佐の浜」と呼ばれる場所は旅行者から特に高い人気を得ていスポットの一つです。

この稲佐の浜は、神話時代から語り継がれる「国譲り」という重大な出来事が起きた場所としても知られています。

そこで今回は、稲佐の浜に語り継がれる壮大な歴史と観光の見どころ、アクセス方法などを分かりやすくご紹介したいと思います。

稲佐の浜とは?歴史と神話を解説

画像:稲佐の浜の海岸

出雲大社から約1.4kmほどの場所に位置している「稲佐の浜」は、巨大な岩から成る弁天島と砂浜が組み合わさった、非常に素晴らしい観光スポットとなっています。

上記のように感動的な景観を見せる稲佐の浜ですが、同時に神話時代から続く壮大な歴史を持つスポットとしても知られています。

というのも、この稲佐の浜は「国譲り神話」という古事記にも記された伝説が起きた場所なのです。

国譲り神話を軽く説明しますと、下記のようになります。

①オオクニヌシという人物が出雲の地から国を造る

②点からやって来た天照大神の遣い「タケミカヅチ」が国を譲るように交渉する(これが行われた場所が稲佐の浜)

③オオクニヌシは地上を天照大神に譲る代わりに、自身を祀る立派な大社を建ててほしいとお願いする

④そのオオクニヌシを祀るために建てられたのが、現在の「出雲大社」と言われている

という一連の大まかな内容が「国譲り神話」として今も語り継がれており、その舞台となった場所こそが、現在の稲佐の浜といわれています。

画像:タケミナカタ
国譲りに反対し、タケミカヅチと戦ったオオクニヌシの息子

ちなみに、オオクニヌシとタケミカヅチの国譲り神話は、もっと長いストーリーで語られていますので、興味のある方は下記の記事をお読み下さい。

関連記事:鹿島神宮の神様「タケミカヅチ」とは?鹿島神宮と○○を繋ぐと現れるレイラインと神話を解説

稲佐の浜には神々が集まる

稲佐の浜がある出雲市は、毎年10月に「神在月」という行事が行われます。

これは全国の八百万の神々が出雲大社に集まり、「神議り(かみはかり)」と呼ばれる行事、いわゆる神様の会議を開くといいます。

画像:出雲大社 十九社
神在月に神々が滞在する「出雲大社 十九社」

そして、それらの神様たちが最初に訪れる場所こそが、「稲佐の浜」であると言われています。

そのため10月10日になると神職の方々が、この稲佐の浜にて神々がをお迎えするそうです。

ちなみに、出雲大社に関する詳しい解説は下記の記事にまとめていますので、興味のある方はこちらもお読みください。

関連記事:【解説】出雲大社の観光スポット23選!歴史や周辺の見どころもご紹介!

稲佐の浜の見どころ

壮大な歴史を誇る稲佐の浜ですが、観光スポットとして年間多くの旅行者が訪れています。

普段は海水浴場としても人気を博していますが、その見どころについても解説したいと思います。

弁天島

画像:弁天島

稲佐の浜のシンボルマークでもある「弁天島」も見どころの一つです。

こちらはかつて砂浜と島が離れていた形だったらしく、沖ノ島とも呼ばれていました。

また、弁天島に祀られている神様は時代毎に異なっていますが、かつては「弁財天」という神様が祀られていました。

画像:龍に乗る弁財天

この弁財天は仏教の神様の一人でもあり、遠く離れた神奈川県の江ノ島でもその伝説が残されています。

関連記事:江ノ島は立入禁止区域だった?龍口明神社に伝わる五頭龍・弁財天伝説からひも解く江ノ島の歴史とは?【現地調査】

ちなみに、現在は海神(海の神)の子孫でもある「豊玉毘古命(トヨタマヒメ)」が祀られています。

画像:トヨタマノヒメ

かつて島根県には海人族という人々が独自のコミュニティや文化を育んでいましたが、上記のトヨタマヒメもその系譜と言われています。

関連記事:【海人族】日本の海を支配した集団とは?海人族の歴史や安曇野開拓などを徹底解説

屏風岩(びょうぶいわ)

稲佐の浜のすぐ近くには、「屏風岩」があります。

こちらはかつて、オオクニヌシとタケミカヅチが国譲りの話し合いをした場所といわれており、それが今尚残っているのです。

稲佐の浜へのアクセス

稲佐の浜へのアクセスは、出雲大社からであれば一本道となっているため、徒歩でも行けるぐらい非常に簡単です。

今回は恐らく観光客が最も利用するであろう、「出雲空港」もしくは「出雲市駅」から出発して出雲大社経由でアクセスするパターンを二通りご紹介します。

出雲空港からアクセスする場合

→空港前の駅にて出雲大社行きバス乗車

→出雲大社にて下車(約40分)

→出雲大社から稲佐の浜へ徒歩約15分前後(1.4km)

運賃合計 900円

JR出雲市駅からアクセスする場合

→JR出雲市駅から電鉄出雲市駅にアクセス(徒歩約3分)

→電鉄出雲市駅 一畑電車北松江線 松江しんじ湖行き 乗車

→川跡駅にて一畑電車 出雲大社行きに乗り換え

→出雲大社前駅 下車(約23分)

→稲佐の浜へ徒歩でアクセス

※電鉄出雲市駅にて一畑電車北松江特急に乗車すれば、乗換なしでアクセス可能

運賃合計 500円

もしも、徒歩以外の方法でアクセスしたい場合は、タクシーを利用するか、もしくは出雲大社前駅でレンタルサイクルを利用することをおすすめします。

レンタルサイクルであれば、電動自転車を一日830円で借りることができます。

稲佐の浜の周辺観光スポットもおすすめ

画像:玉造温泉

今回は稲佐の浜についてご紹介してきましたが、他の出雲市や周辺地域の観光名所も是非チェックしておきましょう。

稲佐の浜を始め、その付近には下記のような観光名所が点在しています。

  • 出雲大社
  • 島根県立古代出雲歴史博物館
  • 猪目洞窟
  • 松江城
  • 加賀の潜戸(遊覧船)
  • 玉造温泉
  • etc…

などなど、出雲には非常に興味深いスポットが数多く存在してますので、興味のある方は下記の詳細記事もお読み下さい。

関連記事:【島根県】出雲・松江市のおすすめ観光スポット9選をご紹介!秘境から定番まで詳しく解説

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