「さきたま古墳公園」と周辺観光スポットをご紹介!登れる古墳群と国宝の剣とは?

「さきたま古墳公園」と周辺観光スポットをご紹介!登れる古墳群と国宝の剣とは?のアイキャッチ画像

埼玉県の観光スポットといえば、宇都宮や秩父などが挙げられますが、行田市にある「さきたま古墳公園」も見どころ満載の名所となっています。

歩いて登れる古墳群や、貴重な出土品を展示する「さきたま史跡の博物館」、埼玉の名前の由来ともなった「前玉神社」、など見どころが非常に多い観光地となっています。

今回はそんな関東有数の古い歴史をもつ「さきたま古墳公園」の見どころと、周辺の観光スポットについてご紹介したいと思います。

行田市の観光名所「さきたま古墳公園」とは?

さきたま古墳公園は埼玉県行田市に位置する観光スポットで、関東有数の古墳群として知られています。

その特徴はやはり多数の古墳を身近に体感できることでしょう。

さきたま古墳群は5世紀後半から7世紀の間に建てられ、その数は大小含めて40近くあったのではないかとも言われています。

「一番古い稲荷山古墳は400年代後半に建てれた」

これらの事からも、さきたま古墳公園は日本の古墳群の中でも特に深い歴史を誇る場所でもあるのです。

そのため、当時はこのエリアが関東の中心であったという説もあるのです。

さきたま古墳公園の観光Point

  • 関東有数の古墳群
  • 400年代後半には建てられていた
  • さきたま古墳=当時の関東の中心だった説がある

さきたま古墳公園のおすすめ観光スポット

画像:稲荷山古墳02

現在、さきたま古墳公園内には9期の古墳が現存しており、それら歩いて回ることができます。

  • 稲荷山古墳
  • 将軍山古墳
  • 丸墓山古墳
  • 二子山古墳
  • 愛宕山古墳
  • 瓦塚古墳
  • 奥の山古墳
  • 鉄砲山古墳
  • 中の山古墳

博物館なども含めて、さきたま古墳公園内を全て回わろうとすると、1時間30分〜2時間ほど掛かります。

ここではひとまず、さきたま古墳公園の中でも絶対に回りたい3つの古墳と博物館などの観光スポット、それらの見どころを詳しくご紹介したいと思います。

丸墓山古墳

画像:丸山墓古墳01

丸墓山古墳はその名の通り、円形を描いた造りが特徴的な古墳です。

こちらは直径105メートル,高さ19メートルを誇り、さきたま古墳公園の中でも一番縦に大きな古墳となっております。

丸墓山古墳では複数のはにわが出土しており、それを元にした調査では約6世紀前半に建てられた可能性が高いと推測されているそうです。

画像:さきたま古墳公園のはにわ

また、こちらは歩いて登ることも可能で、山頂からは行田市を一望することができます。

画像:丸山墓古墳から見える忍城
丸墓山古墳山頂の景色。微かに忍城が見える

ここからの景色は行田市の絶景観光スポットの一つでもありますね。

ちなみに、この丸墓山古墳では1590年に豊臣秀吉の命を受けた石田三成が付近の忍城を攻め落とす際に陣を張っていたそうです。

丸墓山古墳の観光Point

  • さきたま古墳公園内で一番大きい円形古墳
  • 複数のはにわが出土している
  • 6世紀後半ごろに建てられた
  • かつて石田三成がここで陣を張っていた

稲荷山古墳

画像:稲荷山古墳01

さきたま古墳公園の中で一番古い歴史を持つ「稲荷山古墳」は5世紀後半に建てられたといわれています。

前方後円墳でもある稲荷山古墳は、120メートル近くの全長を誇ると同時に、考古学的にも極めて貴重な出土品も多数発見されています。

画像:稲荷山古墳04

また、1968年の発掘調査では頂上が埋葬施設として扱われていた痕跡が発見されており、実物は今でも地下1mの深さにて保存されているそうです。

画像:稲荷山古墳03

さきたま古墳公園内でも一番重要な役割を果たすポジションでもあることが見て取れますね。

稲荷山古墳の観光Point

  • 5世紀後半に建てられた前方後円墳
  • さきたま古墳公園で最も古い歴史を持つ
  • かつては埋葬の場としても使われていた
  • 国宝「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」が出土している

将軍山古墳

画像:将軍山古墳

全長90センチの大きさを誇る将軍山古墳は、他の古墳と比べても非常に特色のある出土品が発見されています。

例えば、1894年には古墳内部から横穴式石室(よこなあしきせきしつ)と呼ばれる埋葬室が発見されています。

画像:将軍山古墳の横穴式石室

また、副葬品も同時に出土していたり、壁の一部には千葉県富津市で産出されていた房州石(ぼうしゅういし)が使用されていたことが判明しました。

「 これにより、関東圏の他地域とも交流があったことが推測されている」

ちなみに、これらの資料や復元模型は近くの「将軍山古墳館」にて展示されていますので、観光の際はこちらもぜひお立ち寄りください。

画像:将軍山古墳館

将軍山古墳の観光Point

  • 横穴式石室と呼ばれる埋葬室が発見されている
  • 関東圏の他地域との交流があったとする説も出ている
  • 将軍山古墳館にて詳細を確認できる

出土品はさきたま史跡の博物館にて展示

画像:さきたま史跡の博物館01

さきたま古墳公園内にある「さきたま史跡の博物館」では、古墳内や付近から発掘された出土品を多数展示しています。

こちらは一般(高校生以上)」でも200円で入場することができ、国宝にも指定されている貴重な出土品や時期によって変わる特別展示などを鑑賞することができます。

画像:画像:さきたま史跡の博物館02
画像:さきたま史跡の博物館04

さきたま古墳公園の歴史や出土品の解説なども丁寧にされていますので、当時の様子が非常にわかりやすく理解できます。

国宝・金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)

画像:さきたま史跡の博物館の金錯銘鉄剣

こちらは先ほどご紹介した稲荷山古墳から出土した「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」と呼ばれる剣です。

剣には「ヲタケ」と呼ばれる人物の系譜、持ち主が大王に従事した集団「杖刀人(じょうとうにん)」のリーダーを務めていたことなどが彫られています。

こちらはX線やCTスキャナーによる精密検査なども行われてきました。

画像:金錯銘鉄剣のCTスキャン

ちなみに、熊本県江田船山古墳にて発掘された銘鉄剣にも大王(天皇)の名が刻まれているため、当時は大王の権力が西にも東にも及んでいたとが推測されているそうです。

文字入りの刀は全国にも存在する

「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」は100年に一度の大発見ともいわれており、考古学的にも貴重な出土品として位置づけられています。

また、全国で8つ存在する「銘文刀剣」の一つにも数えられているため、その希少性が伺えますね。

画像:全国の銘文刀剣
全国に散らばる8つの「銘文刀剣」

他の銘文刀剣は千葉県や熊本県、神話の残る出雲などでも発見されているそうです。

関連記事:【解説】出雲大社の観光スポット23選!歴史や周辺の見どころもご紹介!

ちなみに、館内にはこの剣の他にも勾玉や鉄剣、砥石などもが展示されていますが、これら全て合わせて国宝に指定されているそうです。

特別展示もおすすめ

画像:さきたま史跡の博物館 特別展示

さきたま史跡の博物館では、数ヶ月毎に変わる特別展示なども楽しめます。

現在は「動物のはにわ」というテーマでの展示を行っており、入館チケットを持っていれば誰でも見学できます。

さきたま史跡の博物館を観光される際には、ぜひこちらも合わせて訪れて見てください。

さきたま史跡の博物館の観光Point

  • さきたま古墳公園で発見された出土品を展示している
  • 入場料は大人でも200円
  • 100年に一度の大発見といわれた「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」を展示している
  • 特別展示も併せて開設している

さきたま古墳公園周辺の観光スポット

さきたま古墳公園は非常に魅力の詰まった観光スポットですが、その周辺も面白い名所が点在しいます。

ここからは、併せて訪れていただきたい「さきたま古墳公園周辺の観光スポット」をご紹介したいと思います。

前玉神社

画像:前玉神社01

さきたま古墳群が造られた5〜6世紀と同じ頃に建てられたといわれている「前玉神社(さきたまじんじゃ)」。

さきたま古墳群からは徒歩で数分ほどの場所に位置しており、境内の裏側からさきたま古墳公園へとアクセスすることも可能です。

少し分かりづらいですが、こちらは浅間塚と呼ばれる古墳の上に鎮座している形となっています。

画像:前玉神社02

こちらの神社は祈願の際には古墳群へ向く形となっているため、一説ではさきたま古墳群の守護を目的に建てられたのではないかとの説もあるのです。

ちなみに、この「前玉(さきたま)」という名前が後に現在の「埼玉(さいたま)」へと呼び名が変化したといわれています。

前玉神社の観光Point

  • 5~6世紀ごろに建てられた古い神社
  • 古墳群の守護を目的に建てられた説もある
  • 現在の埼玉は「前玉」から「埼玉」へと呼び名が変化した

旧遠藤家 移築民家

画像:藤家 移築民家01

こちらは江戸時代末期に建てられた日本の伝統的な家屋です。

厳密には埼玉県幸手市にあった民家を移築したものであり、現在は家屋の中を見学することができます。

画像:藤家 移築民家02
画像:藤家 移築民家03

こちらはさきたま古墳公園内の中央付近に位置しており、縁側では座って休憩することもできます。

公園内を歩いて観光される方は、こちらで一休みしてみてはいかがでしょうか!

旧遠藤家 移築民家の観光Point

  • 江戸時代末期に建てられた家屋
  • 別のエリアにあった民家を移築してきた
  • 民家の中に入って見学できる
  • 縁側では座って休憩ができる

忍城

画像:忍城

室町時代に建てられた忍城は、行田のメイン観光スポットの一つに数えられています。

かつては石田三成による水攻めの侵略に合いましたが、それを見事に防衛したといわれてます。

残念ながら1873年に取り壊されてしまいましたが、1988年に現在の「忍城御三階櫓」として再建されたそうです。

忍城の観光Point

  • 室町時代に建てられた城
  • 水攻めの侵略にも耐え抜いた
  • 1988現在に再建された

茂美の湯

画像:茂美の湯

さきたま古墳公園から徒歩10分程度の場所に位置している「茂美の湯」では、室内外のお風呂や食事などを楽しめます。

サウナや休憩所、舞台公演を楽しめるスペースなどもありますので、お風呂好きもそうでない方も楽しめる仕様となっています。

バス停からもほど近いので、旅の疲れを癒やすには丁度いいロケーションにありますね。

茂美の湯の観光Point

  • さきたま古墳公園から徒歩10分のロケーション
  • 約1,000円で日帰り温泉を楽しめる
  • サウナや食事処も完備
  • 舞台公演も楽しめる

行田市・さきたま古墳公園へのアクセス

画像:JR行田駅

新宿からさきたま古墳公園へ訪れると仮定した場合、割と短時間でアクセスすることができます。

新宿からアクセスする場合

→JR湘南新宿ライン籠原行き 乗車
→JR行田駅 下車(約50分)
→JR行田駅から市内循環バス 乗車
→埼玉古墳公園 下車 (約25分)

運賃合計 1,140円

行田から出ている市内循環バスは1時間に一本程度となりますので、こちらは注意が必要ですね。

さきたま古墳公園の観光スポット・まとめ

以上が「さきたま古墳公園」のご紹介でした。

東京から日帰りでも全然アクセスできる観光スポットとなっていますので、気軽に訪れてみてはいかがでしょうか!

また、埼玉県は他にも「秩父」など秘境スポットなども点在していますので、興味のある方は下記もお読みください。

関連記事:秩父のおすすめ観光スポット8選をご紹介!秩父の秘境は本当に凄かった

さきたま古墳公園周辺でお得に宿泊するなら

さきたま古墳公園付近で宿泊施設の予約をする場合、「楽天トラベル」がオススメです。

国内外の宿泊施設を多数掲載しており、下記のような嬉しいメリットが盛りたくさんとなっています。

楽天トラベルのメリット

  • 料金の上限、駅チカ、ツアーパックなどの詳細検索
  • バリュエーションに富んだ宿泊施設を掲載
  • 今まで貯まった楽天ポイントを使ってお支払い
  • 泊まるだけで楽天ポイントが貯まる

などなど、楽天トラベルならではの様々な恩恵が受けられます!

特に楽天ユーザーは普段の買い物だけで楽天ポイントがどんどん貯まるので、それを使ってホテル代を節約することも可能です。

楽天会員だけでなく、一般ユーザーにとっても非常にシンプルで使いやすいサービスとなっていますので、ぜひ一度ご利用されてみてはいかがでしょうか!