長野県・野辺山の観光スポット6選をご紹介！満点の星空と大自然を楽しめる名所を徹底解説！

長野県といえば、松本や戸隠、諏訪エリアなどの壮大な自然を有する観光スポットが特徴的ですが、「野辺山エリア」も旅行マニアから絶大な人気を得ています。

野辺山エリアは派手な観光名所はありませんが、かつては日本で最も美しい星空が見れるスポットに選ばれたり、全国で一番標高の高い縄文遺跡が発掘されたりしました。

また、一般公開されている牧場や360度パノラマビューを楽しめる名所も点在しており、まさに知る人ぞ知る観光スポットとして人気を博しています。

そこで今回は、個人的におすすめな野辺山の観光名所を詳しくご紹介したいと思います。

長野県・野辺山の概要と美しい星空

野辺山は長野県東部の南牧村というエリアに位置しており、都心からも2時間弱でアクセスできる距離にあります。

その最大の特徴は、なんといっても満点の美しい星空でしょう。

最寄りの野辺山駅は、標高が1.345メートル近くもあり、さらに周囲を八ヶ岳の山々に囲まれている地形となっています。

そのため、野辺山は他エリアからの邪魔な光を遮断し、天体観測に適した澄んだ星空を見ることが可能となっているのです。

長野県・野辺山の観光スポット6選

野辺山は一見派手な観光スポットは無いように見えますが、実はここでしか味わえない名所が点在しています。

特にその地形を活かした絶景スポットや星空・天体観測スポットは、非常に見どころ満載となっていますので、それらが好きな方には非常におすすめなエリアと言えるでしょう。

ここからは、そんな野辺山の観光スポットを6つほど詳しくご紹介していきたいと思います。

国立天文台

日本有数の研究機関である「国立天文台」

なぜ野辺山エリアに国立の研究機関が設けられているのかと言うと、下記のような理由が挙げられます。

このような理由から、野辺山は天体や宇宙電波の観測に適した環境であることが分かりますね。

ちなみに、野辺山は最も星が輝いて見える地域の一つとして、天文学者たちから「星の三選」に選ばれたこともあります。

国立天文台の45mm電波望遠鏡

国立天文台の見どころは、なんと言っても世界最大級の大きさを誇る「45mm電波望遠鏡」です。

こちらは一般的な望遠鏡では捉えることができない、ガスやチリなどが放出している電波（ミリ波）を観測することができるのです。

国立天文台によれば、それらは星間物質（せいかんぶしつ）と呼ばれており、星や生命を構築する物質が秘められている可能性があるそうです。

ちなみに、それらは約-260の低温で尚且つ光を放出しない為、通常の望遠鏡では観測することができません。

こうした宇宙の謎を解明するため、国立天文台では日々この電波望遠鏡を用いた観測・研究が行われているのです。

他にも太陽が放つ電波などを観測する「太陽電波強度偏波計」や、かつて使用されていた「ミリ波干渉計」なども間近で見学することができます。

宇宙に興味のある方は特に楽しめる観光名所となっていますので、野辺山にお越しの際は是非ともお立ち寄りください。

獅子岩

野辺山駅から車で約6分ほどの場所に位置する「獅子岩」

一部だけ露出したような火山岩が連なり、まるで獅子に見えることからそう名付けられたそうです。

もちろん、獅子岩の上へと登ることもでき、そこからは周辺地域を一望することが可能となっています。

先ほどご紹介した国立天文台や、スキー場、ゴルフ場、森林、飯盛山など、360度美しい景色が広まっています。

特に夏の夕日はかなり幻想的で、時間を忘れて見惚れてしまいます。

ちなみに、お隣の飯盛山への登山道も付近に整備されており、軽いハイキングを楽しむこともできます。

また、獅子岩周辺では高山植物が生えており、5月〜8月までにレンゲツツジやニッコウスギ、シモツケなどの色とりどりの植物を見ることができますので、こちらも是非チェックしてみて下さい。

獅子岩はどうやって出来たのか？

獅子岩のある飯盛山周辺地域では、約200年前に火山活動が起き、その際に 「火山岩類」という鉱物がこの辺りを構成したといわれています。

その全貌を辿ることは難しいですが、獅子岩では特にその火山岩類が著しく露出している形となっていることが伺えます。

そのため、獅子岩は考古学的にも価値が高い地形とも言えますね。

とはいえ、獅子岩は地元の方々もオスメスされている観光名所ですので、野辺山へお越しの際は是非とも足を運んでみてはいかがでしょうか！

急な坂道もありますので、車でのアクセスがおすすめですが、野辺山駅や滝沢牧場からもバスが通っているので、徒歩でお越しの方にはそちらのご利用をおすすめします。

※バスは10時〜15時前後まで運航しており、日によって運行時刻が変わります。

滝沢牧場

野辺山観光の要ともなるスポット「滝沢牧場」

こちらは一般公開されている牧場で、観光客は動物と触れ合ったり、取り立ての牛乳やアイス、キャラメル、プリン、室内バーベキューなどを楽しむことが可能となっています。

また、馬小屋2階に設けられた宿泊施設に素泊まりすることができたり、牧場内のキャンプ場（フリーサイトもあり）にてテント泊を行うことも可能となっています。

そのため、格安での宿泊＋天体観測を目的としている人にとっては、非常におすすめな観光スポットとなっております。

八ヶ岳ふれあい公園

野辺山の星見スポットにおいて、「八ヶ岳ふれあい公園」の右に出る場所は無いといっても過言ではありません。

八ヶ岳ふれあい公園は滝沢牧場から車で5分ほどの距離に位置しており、夜は完璧に真っ暗で、なおかつ人も全くいません。

街頭などの邪魔な光が入ることもありませんので、芝生の上に寝転んで空を見上げると、ものすごくキレイな星空を観ることができます。

ちなみに、7〜8月に星を見ると仮定した場合、23時前後から月が完全に見えなくなりますので、この時間帯が1番オススメです。

私は半月の日に行きましたが、23時を過ぎると月が沈み、完全に真っ暗になりました（懐中電灯は必須です）。

大深山遺跡

日本で最も高い場所に位置する縄文時代の遺跡といえば、この「大深山遺跡」が挙げられます。

こちらは約4,500年前の遺跡となっており、51の住居や数万点の土器、石器等が発掘されました。

その多くは川上村文化センターという場所に展示されていますが、この大深山遺跡でもその貴重な痕跡を直に体感することができます。

大深山遺跡は自然の奥地に位置しているため、車でのアクセスがほぼ必須となってしまいますが、個人的には非常に興味深い観光スポットの一つです。

この大深山遺跡は考古学的にも大変面白いスポットとなっていますので、より詳しく知りたい方は下記の記事もお読みください。

関連記事：【大深山遺跡】日本一標高の高い縄文時代の遺跡を長野県で調査してきた

甲斐大泉温泉 パノラマの湯

野辺山駅から車で15分ほどの距離にある「パノラマの湯」

場所的には長野県と山梨県の境辺りとなっていますが、野辺山駅から1番近い日帰り温泉でもあります。

こちらは旅行者、地元住民からも愛されるお風呂となっていますので、野辺山でキャンプや車中泊をされる方は是非ともご利用してみてはいかがでしょうか！

長野県・野辺山へ電車を使ったアクセス方法

今回ご紹介したスポットは、全て野辺山駅から車で数分〜数十分の距離に位置しているため、現地での移動はかなり簡単です。

東京からも高速道路を利用すれば、2時間前後でアクセスできますが、電車などの公共交通機関を利用される場合は下記の方法がおすすめです。

上記は新幹線を使った例ですが、新宿から私鉄を乗り継ぎ、料金を抑えて野辺山駅へアクセスすることも可能です。

私鉄の場合だと、やはり料金が高くついてしまいますが、約3000円で東京からアクセスできるメリットは非常に大きいと言えますね。

長野県・野辺山の観光スポット6選・まとめ

以上が野辺山のおすすめ観光スポットについてでした。

長野県は野辺山の他にも、松本や御射鹿池など幻想的な観光スポットがまだまだ点在していますので、興味のある方は下記も是非チェックしてみて下さい。

関連記事：長野のおすすめ観光スポット14選！秘境から定番観光スポットまで厳選してご紹介