松本城の内部ってどうなってんの?松本城を観光するなら知っておこう!見どころを解説

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長野県で最も人気の観光スポットである「松本市」

国宝・松本城を始め、旧開智学校松本市立博物館など、多くの観光名所を持つ街としても知られています。

今回はその中でも特に人気の高い「松本城」の歴史や、内部の見どころ等をご紹介していきたいと思います。

予めポイントを押さえておくことで、松本城をより楽しみながら観光する事ができますので、是非最後まで読んでみて下さい。

松本城の歴史と独特な構造

松本城

松本城内部の見どころに触れる前に、その歴史的背景などについても軽く触れておきましょう。

元々松本城は戦国時代の1504年(永正年間初め)に「深志城」として造られましたが、本能寺の変の後に「松本城」と改名されました。

現在の松本城は主に下記の五練の建物によって構成されています。

松本城の建物(右から順に)

・乾小天守(いぬいこてんしゅ) 16.8m

・渡櫓(わたりやぐら) 12.0m

・大天守(だいてんしゅ) 高さ29.4m

・辰巳附櫓(たつみつけやぐら) 14.7m

・月見櫓(つきみやぐら) 11.1m

後に見どころを含めて詳しくご紹介しますが、これらの中には建てられた年代が異なる練もあるため、建物によって内部の様子が大きく変わる場所もあります。

それもまた、松本城の見どころの1つと言えるでしょう。

例えば中央の天守には、外部からの侵入や攻撃を防ぐために壁を厚くし、銃や弓で応戦しやすい造りになっています。

逆に天守とは別の練にある「月見櫓」などは、後の平和な時代に建てられたため、戦への機能は持たず、開放的な造りなっていたりします。

このように建物一つ一つに違った楽しみがあるのも松本城の見どころの1つですね。

松本城の美しさ自体が観光名所として人気を博している要因ではありますが、内部まで楽しめることも松本城が多くの旅行者に支持されている理由の1つなのです。

松本城の大まかな見どころ

・戦国時代に建てられた天守を備えた城

・五練の建物

・それぞれの時代の変化を示す造り

・攻守を備えた構造

松本城内部の見どころ

松本城の見どころは、なんと言っても天守一階から六階〜月見櫓への内部見学でしょう。

各階はそれぞれ異なる特徴を持っており、松本城の歴史や構造を直に観て体感する事ができます。

ここからは、そんな松本城天守内部の様子や特徴、見どころをより詳しくご紹介していきます。

天守一階

松本城天守一回

天守一階は、他の階には比べて多くの柱が使用されています。

松本城を支える基盤ともなっている階ですが、かつては武器、弾薬、食料庫として使われていたいたそうです。

また壁の構造や、土台となった柱、昔実際に設置されていたシャチホコなども展示されており、松本城の構造を知る上では非常に役立ちます。

松本城一階のシャチホコ

ちなみにこのシャチホコですが、下から伸びる木材(先端約80センチ)と組み合わせて造られたそうで、1843年の取り換え作業の際に発見されたそうです。

松本城シャチホコの構造

松本城天守一階の見どころ

・城の構造を追体験できる展示品

・城の基盤となっている造り

・保存庫として利用されていた階

天守ニ階

松本城天守二階

竪格子窓(たてごうしまど)の多さが特徴的な「松本城天守二階」

ここては「松本城鉄砲蔵」とよばれる貴重なコレクションや当時の関連資料等が展示されています。

松本城・赤羽道重・か代子夫妻のコレクション

一階が城の構造メインの展示品だったのに対して、二階では「戦」に関する多数の美術品が展示されています。

鉄砲蔵のコレクションは松本市出身の赤羽夫妻から贈呈された物ですが、鉄砲での戦いを想定して造られた松本城にこそ、これらを寄付する意義があると考えたそうです。

こちらも松本城の戦いの歴史を辿る上で、見どころの1つとなるでしょう。

松本城天守二階の見どころ

・当時の貴重なコレクションの数々

・堅格子窓の多さが特徴的な造り

天守三階

松本城天守三階

少し暗い雰囲気の「松本城天守三階」

かつてここでは戦の際に、武士達が集まる場所としても使用されていたそうですが、普段は1階同様に食料や武器の倉庫としても使われていたそうです。

この階の見どころは、外から確認しずらい構造でしょう。

窓は南側一箇所にしか設置されていないので、外部の敵からは特定されづらい構造となっているのです。

松本市内部を見学してようやく発見できる隠し階ですので、是非とも隅々まで見学してみてください。

松本城天守三階の見どころ

・外からは見えない隠し階

・武士達の集合場所・保存庫

天守四階

松本城天守四階

他の階とは違った見どころを持つ、書院造り風の「松本城天守四階」

部屋の四方からは光が射し込む構造になっており、和の雰囲気を存分にかもしだす空間となっています。

またこの天守4階は、状況によっては城主の御座所としても使われていたと言われています。

松本城天守四階の見どころ

・書院造り風の部屋

・城主の御座所

天守五階

他の階に比べて広い天井が特徴的な「松本城天守五階」

ここでは戦前に、作戦会議などを設ける場所として利用されていたそうです。

天守六階

松本城天守六回

松本城の最上階に位置する「天守六階」

この天守六階の最大の見どころは、高さ約29メートルから眺めることが出来る松本市の絶景です。

松本城天守六階からの景色

山々に囲まれた松本市を見渡せる天守六階からの景色は、言葉を忘れるぐらい素晴らしく、この絶景を見るために観光に訪れる人も少くありません。

元々この場所は、戦の時に敵の様子を確認する場所として使われていたらしく、城の敷地はもちろん、松本市全体を四方から見渡すことができます。

松本城天守六階から見る景色02

松本市を観光される際には、是が非でも訪れたい絶景スポットであることは間違いありません。

また、この六階には松本城を守護する神様として「二十六夜神」が祀られていますので、そちらもチェックしてみて下さい。

松本城天守六階の見どころ

・高さ約29メートルからの絶景

・「二十六夜神」を祀る場所

・敵の様子を観察する場所として使われていた

月見櫓

松本城月見櫓

松本城天守六階から下に降りる際に、月見櫓という別の練を通る事ができます。

月見櫓とは、その名の通り月見をするために造られた場所と言われています。

また月見櫓は、先程の攻守を兼ね備えた松本城本来の構造とは異なり、東北南を見渡すことができる開放的な造りとなっています。

というのも、この月見櫓は平和が訪れた江戸時代初期に新らしく建設された為、戦を想定した構造とは異なる造りとなったのです。

また、月見櫓近くには当時の出土品なども展示されているので、かつての松本城周辺の文化を知る事ができるのも見どころの1つです。

松本城月見櫓の出土品展示

松本城月見櫓の見どころ

・東北南を見渡せる開放的な造り

・平和を象徴する建物

・松本城周辺の出土品の展示

松本市立博物館

松本市立博物館

松本城を訪れたのであれば、松本市立博物館はかなりおすすめの観光名所です。

1906年に始まったこの松本市立博物館では、松本城の詳しい解説はもちろん、この地域周辺の出土品なども数多く展示されており、見どころ満載のスポットとなっています。

松本市立博物館が保有するコレクションは全部で11万点を超えており、その中には重要文化財、国重要有形民俗文化財などに登録されている展示品もあります。

松本市立博物館のシャチホコ
松本城南西隅櫓のシャチホコ

日本国内でも貴重な民間信仰資料を始め、松本市周辺や長野県の少し変わった風習、歴史なども紹介されており、古き良き日本を追体験できる場所となっています。

松本市立博物館の七福神の船
七福神が乗る船の展示

松本城の入場券を購入した方であれば、無料で入場できますので、是非とも立ち寄ってみてはいかがでしょうか!

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松本市立博物館の見どころ

・松本城の詳細な展示品

・11万点の貴重な資料やコレクション

・松本・長野県の伝統や風習を伝える展示品

松本城まとめ

以上が松本城の特徴や見どころのご紹介てした。

予め大まかな見どころや情報を知っておくと、より楽しく松本城を見学することが出来るでしょう。

また、松本市や長野県の他の地域には、諏訪湖や御射鹿池、長野市の戸隠などの秘境スポットも数多く点在しています。

長野のおすすめ観光スポット14選!秘境から定番観光スポットまで厳選してご紹介

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