長野県といえば、松本城で有名な「松本市」や、広大な自然に囲まれた「諏訪湖」など、関東屈指の観光スポットが点在しています。
個人的に長野県のおすすめ観光エリアといえば、下記のような場所が挙げられます。
・御射鹿池や阿智村などの「秘境エリア」
・松本城を中心とする観光地「松本市」
・移住先としても人気の「長野市」
・広大な大自然を感じさせる「諏訪エリア」
今回は長野県に点在する、これらのおすすめ観光スポットを細かくご紹介したいと思います。
長野県・秘境エリア
松本市などの定番エリアをご紹介する前に、少し変わった長野県のおすすめ観光地に触れてみましょう。
長野県最大の特徴と言えば、広大な自然を活用したウィンタースポーツや幻想的な秘境が挙げられます。
その中でも、是非とも旅行客に訪れて欲しい観光スポットは以下の通りです。
長野県のおすすめ秘境スポット
・御射鹿池
・阿智村
・野辺山
御射鹿池
近年、長野県の秘境スポットとして人気を集めている「御射鹿池(みしゃかいけ)」
静かな空間と濃い緑に囲まれた池は、多くの観光客を虜にしているだけでなく、テレビCMや絵画の題材にされているなどエンタメ界でも多くの注目を集めています。
また、条件さえ揃えば観ることができる水面を反射する緑豊かな自然、冬の雪による幻想的な眺めなど、四季折々の楽しみがあるスポットとしても知られています。
まさに秘境ともいえるこの御射鹿池は、長野県を観光する際には是非とも訪れて頂きたいスポットの一つですね。
御射鹿池のおすすめPoint
・濃い緑と静かな空間
・周辺の緑を反射させる透き通った池
・四季折々の景色
阿智村
日本で最も星空がキレイだと言われている「阿智村」
都心から車でアクセスできる場所に位置しており、今では長野県のおすすめ観光スポットとしても注目を集めています。
都会では絶対に観ることが出来ない夏の星空や、スキーなどのウィンタースポーツでも人気を博しています。
先程の御射鹿池からは車で1時間30分と少し時間が掛かってしまいますが、長野県を観光される際は是非とも訪れていただきたい観光スポットの1つですね。
阿智村のおすすめPoint
・日本で1番キレイな星空
・スキー等のウィンタースポーツ
野辺山
周囲を八ヶ岳の山々に囲まれた「野辺山」
あまり知られていませんが、阿智村と同様に野辺山も非常にキレイな星空が観れる観光地でもあるのです。
実際に阿智村とほぼ遜色ないぐらい四季折々星が輝いて観えるので、天体観測などにも非常に適しています。
その理由としては八ヶ岳の山々に囲まれた地形であったり、最寄りの「野辺山駅」が標高1,346メートルに位置していることなどが挙げられます。
また、周辺には滝沢牧場や国立天文台、獅子岩と呼ばれる絶景スポットも点在しています。
長野県の観光スポットとしては、人も少なく落ち着いた場所ですので、静かな旅をしたい方には非常におすすめです。
もし、野辺山の他の観光名所を詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください!
関連記事:長野県・野辺山の観光スポット6選をご紹介!満点の星空と大自然を楽しめる名所を徹底解説!
野辺山のおすすめPoint
・阿智村と並ぶキレイな星空
・滝沢牧場で動物との触れ合い
・国立天文台を見学
・獅子岩で八ヶ岳の絶景を眺める
大深山遺跡
日本で最も標高が高いといわれている縄文遺跡、「大深山遺跡」
野辺山のお隣にある川上村というエリアに位置する大深山遺跡は、土器や石器、住居跡などが出土し、考古学的にも貴重な役割を果たしています。
現地には当時の生活様式を再現した居住跡が建てられていたり、また近くの川上文化センターには大深山遺跡から発掘された数万点の出土品が展示されています。
まさに当時長野県に住んでいた縄文人の痕跡を辿れる場所ともいえますね。
大深山遺跡の詳しい概要や歴史に関しては、別の記事でも詳しく解説していますので、興味のある方は下記の記事もお読みください。
関連記事:【大深山遺跡】日本一標高の高い縄文時代の遺跡を長野県で調査してきた
大深山遺跡のPoint
- 日本で最も標高の高い縄文遺跡
- 現在は当時の住居跡が再現されている
- 川上村文化センターには当時の出土品が展示されている
長野県・松本エリア
長野県で最も多くの旅行者が訪れる観光地と言えば、「松本市」で間違いないでしょう。
活気のある街並みや、食の旨さでも評価の高い松本市ですが、歴史的建造物や地域に古くから残る伝統的な風習なども非常に魅力的です。
松本市のおすすめ観光スポット
・松本城
・松本市立博物館
・四柱神社
・旧開智学校
・縄手通り・中町通り
松本城
松本市一番のおすすめ観光名所「国宝・松本城」
1504年に着工が開始されてから廃城となる1871まで、様々な城主によって管理されてきました。
日本最古とも言われている5重の天守にも驚きですが、実際は松本城内部は6階の造りになっており、外側からの見た目と異なる構造になっているのです。
さらに、松本城は最上階まで上ることが可能となっており、天守6階からは周辺の地域を一望することができます。
また、松本城は下記の五練の建物で構成されています
松本城の建物
・大天守(だいてんしゅ)
・乾小天守(いぬいこてんしゅ)
・渡櫓(わたりやぐら)
・辰巳附櫓(たつみつけやぐら)
・月見櫓(つきみやぐら)
松本城は敵を迎え撃つ機能が備わっている為、壁が比較的厚く造られていたり、鉄砲や弓矢を撃つための狭間なども所々に設置されています。
しかし、月見櫓などは平和な時代に建てられた為、戦いの機能を必要としない開放的な間取りとなっています。
このように、建物によっては「争い」と「平和」を象徴するような造りとなっている設計なども、松本城の面白い見どころの一つですね。
また、城内には当時使われていた武器、出土品、城の解説図なども展示されているので、松本城の歴史を追体験することも可能です。
長野県を観光されるのであれば、松本城は必ず訪れていただきたい歴史スポットですね。
松本城の内部ってどうなってんの?松本城を観光するなら知っておこう!見どころを解説
松本城のおすすめPoint
・日本最古の5重の天守
・天守最上階から見える松本周辺の絶景
・松本城の歴史を追体験できる展示品
松本市立博物館
長野県・松本市の歴史や、文化などが集約された「松本市立美術館」
街の顔役である松本城の解説はもちろん、古くから地域に伝わる風習や文化、周辺の出土品など、様々な貴重品が展示されています。
また、重要文化財にも指定されている「七夕人形」、「農耕用具」、さらに「民間信仰資料」など、合計11万点以上の資料を保有しているそうです。
実際に館内を回っていると、松本市を含めた長野県がいかに「不思議な土地」であるのかが分かります。
少しミステリアスな民俗学、考古学的な話が好きな人には是非とも訪れて頂きたい場所ですね。
松本城のチケットを持っていれば無料で入場できるので、個人的にもおすすめの観光スポットです。
※2021年は工事の関係で1年間休館となるそうです。
関連記事:【民俗学】日本に伝わる不思議な風習・行事14選!道端のアレは〇〇だった…【随時更新】
松本市立美術館のおすすめPoint
・松本市の考古学、民俗学的な展示品
・周辺地域の風習や伝統に関する展示品
・11万点を超える歴史的資料を保有
・期間限定で特別展示室が設けられている
四柱神社
1879年に創建された松本市の「四柱神社」
「四柱」の名前の通り、日本神話に登場する4人の神々が祭られています。
四柱神社の御祭神
・天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
・高皇産霊神(たかみむすびのかみ)
・神皇産霊神(かみむすびのかみ)
・天照大御神(あまてらすおおみかみ)
日本神話のオールスターとも呼べる神々が祀られており、「願い事むすびの神」として知られています。
そのご利益も強力で「なんでも願いが叶う」とも言われている程です。
また境内の景観も非常に素晴らしく、四柱神社独特の雰囲気が漂っている印象です。
松本城や縄手通りの近くに位置しているので、松本市の人気観光スポットの1つに数えられています。
四柱神社のおすすめPoint
・四人の神々を祭る神社
・なんでも願いが叶うと言われるご利益
縄手通り
かつては縄のように細く長い土手だったといわれている「縄手通り」
四柱神社の真横に位置しており、神社が建てられると同時に参道として発達したと言われています。
通りには食事処や骨董品店などもあり、賑わいのある参道として観光客を迎え入れています。
また、近くには白と黒のコントラストが特徴的な中町通りなどもあるので、観光だけでなくカフェなどで一服する場所としてもオススメですね。
縄手通りのおすすめPoint
・賑わいのある参道
・食事処や芸術品の購入
・白と黒の中町通り
旧開智学校
長野県のみならず、日本で最も古い学校としての歴史を持つ「旧開智学校」
建築家・立石 清重(たていし せいじゅう)によって建てられた校舎は、当時では珍しい洋風寄りの造りになっています。
校舎内には、当時の最先端教育の内容などが詳細に展示されていたり、約3万点の教育に関する資料を保有しているとも言われています。
まさに日本近代教育の始まりの場所ともいえる旧開智学校ですが、2019年には国宝に指定されており、今では松本の定番観光スポットとしても人気を集めています。
教育の歴史に興味のある方、西洋の雰囲気が好きな方などには、特におすすめの名所となっています。
旧開智学校のおすすめPoint
・松本市の数少ない国宝指定の学校
・洋風建築を取り入れた美しい校舎
・3万点近くの教育資料
長野県・長野市エリア
大自然や歴史の古い神社、お寺などが特徴的な「長野市」
北陸新幹線によって、東京から一本でアクセスできる長野市エリアは、移住先としても高い人気を得ています。
長野市へ移住するメリットってなに?現地の私が語る!長野市の魅力とリアルな生活
そんな長野市には、「戸隠し村」を初めとした壮大な観光名所や、アクティビティスポットが点在しているのです。
長野市のおすすめ観光スポット
・戸隠神社
・鏡池
・善光寺
善光寺
長野市の観光スポットで1番有名な場所といえば、「善光寺」が挙げられます。
644年に創建された善光寺は、非常に古い歴史を持ち、さらに屋根部分は撞木造り(しゅもくづくり)という特殊な建築が施されています。
そのため、お寺本来の大きさと相まって美しい壮大な景観となっているのです。
また、かなり古い時代に建てられたためか、善光寺は無宗派のお寺となっています。
入場券を購入すれば内部の見学も可能ですので、長野市観光の際は1番最初に訪れていただきたい名所でもありますね。
善光寺のおすすめPoint
・644年創建の古い歴史
・無宗派のお寺
・屋根部分の特殊な建築
戸隠神社
大自然に囲まれたエリア「戸隠し」
その奥に鎮座する戸隠神社は、スポーツ必勝のご利益がある神社として知られています。
神社そのものの景観も大変素晴らしいのですが、参道にある「樹齢400年の杉並木」もかなり壮大です。
こちらは戸隠神社までの参道ルート(約2km)に渡り広がっており、圧巻の並木道となっています。
戸隠観光の際は必ず立ち寄っていただきたい、自然豊かなスポットの1つですね。
戸隠神社のおすすめPoint
・参道に広がる樹齢400年の杉並木
・全五社が集まった由緒ある神社
・スポーツ必勝などの御利益
鏡池
上記と同じく、戸隠しエリアのおすすめ観光名所の一つ「鏡池」
鏡に映し出されたような透き通った池と、四季折々変化する景色は、旅行者だけでなく地元民にも人気の観光スポットとなっています。
この鏡池を目当てに、戸隠しへ訪れる観光客も少なくないと言われています。
鏡池のおすすめPoint
・鏡張りの透き通った池
・四季折々の景観
・カメラマンに人気のスポット
長野市は他にも観光スポットが点在していますので、より詳しい情報をお求めの方は下記の記事も併せてお読み下さい。
地元民が本当におすすめする【長野市の観光スポット11選】長野市の秘境スポットとは?
長野県・諏訪エリア
長野県屈指の湖「諏訪湖」を中心に、自然の中でのアクティビティが満載な諏訪エリア。
大自然を感じさせる諏訪湖はもちろん、関東でも歴史の深い「諏訪大社」や「万治の石仏」と呼ばれる少し不思議な観光スポットも点在しています。
そんな長野県・諏訪エリアを観光されるのであれば、下記のスポットがおすすめです。
諏訪エリアのおすすめ観光スポット
・諏訪湖
・諏訪大社
・万治の石仏
諏訪湖
長野県で最も人気の湖として有名な「諏訪湖」
約12.8kmの面積を持つ諏訪湖では、自然の中で下記のようなアクティビティを楽しむことができます。
諏訪湖で行えるアクティビティ
・遊覧船
・カヤック
・釣り
etc…
また、冬の時期には「御神渡り」と呼ばれる幻想的な光景を観ることができる場合もあります。
こちらは気温の変化により起こる自然現象で、凍った湖にまるで生き物が通ったかのような亀裂が入る様子を観ることができます。
この地域の民間伝承では、上社の男神が女神のいる下社へ訪れる時にできる跡が、この「御神渡り」なのだと言われています。
毎年観れる訳でありませんが、この御神渡りを目的に諏訪湖を観光されてみてはいかがでしょうか!
諏訪湖のおすすめPoint
・広範囲に渡る巨大な湖
・自然を活かしたアクティビティ
・数年に1度現れる「御神渡り」
諏訪大社
長野県の由緒ある神社、「諏訪大社」は非常におすすめの観光スポットです。
諏訪大社は、このエリアにある全4つの神社の総称であり、正確には下記の神社のことを指します。
4つの諏訪大社
・諏訪大社上社
①本宮
②前宮
・諏訪大社下社
③秋宮
④春宮
これらはいつ創建されたのかは不明ですが、この諏訪大社には本殿が存在しません。
この本殿が無いスタイルは古代の神道によく観られたらしく、そのため諏訪大社は日本有数の古い神社と言われています。
また、7年に1度だけ開催される御柱祭(おんばしらまつり)や、鹿の頭を神に捧げる御頭祭(おんとうさい)という神事も行われてます(現在は剥製の鹿の頭を代用)。
諏訪大社の御祭神はタケミナカタと呼ばれる神様で、かつて「国譲り神話」の際に剣の神・タケミカヅチと戦った人物です。
タケミナカタは結果的に敗れましたが、その際にこの諏訪の地から出ないことを約束されたと言われています。
鹿島神宮の神様「タケミカヅチ」とは?鹿島神宮と○○を繋ぐと現れるレイラインと神話を解説
諏訪大社は諏訪湖から程近い距離にあるので、併せて観光されることをおすすめします。
諏訪大社のおすすめPoint
・4つに別れた神社
・7年毎に行われる伝統文化な祭
・タケミナカタの伝説
万治の石仏
諏訪大社下社春宮の近くに置かれている「万治の石仏」
1660年に作られたとされる石仏は、あの岡本太郎も絶賛したほど独特な見た目となっています。
作者は不明ですが、モアイ像にも似たこのユニークな石仏を目当てに諏訪を訪れる人もいるのです。
長野県の不思議なモニュメントなどに興味のある方や、諏訪大社などを回る予定の方などは、ついでに足を運んでみてはいかがでしょうか!
万治の石仏のおすすめPoint
・モアイ像を連想させる石仏
・岡本太郎絶賛の作品
長野県おすすめ観光スポット・まとめ
移住が長野県のエリア別、おすすめ観光スポットのご紹介でした。
長野県は自然を活かした観光名所やアクティビティが多いため、旅行だけでなく移住先として人気を得ていることも納得ですね。
季節毎の楽しみ方も変わってくる長野県、これを機会に是非とも1度は観光されてみてはいかがでしょうか!