皆さん、札幌での生活にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
最近ではリモートワークの拡大も影響しており、地方移住への人気が高まっています。
せっかく地方に移住するのであれば、魅力的な場所がいい!
上記のように考える人も多いでしょう。
そこで今最もおすすめしたい移住先の一つに、「北海道」が挙げられます。
日本の都道府県魅力度ランキングでも度々1位を獲得する北海道ですが、中でも札幌は移住先の都市としても人気が高いです。
そこで今回の記事では、実際に札幌へ移住した私が、そのメリット・デメリットを体験談を交えてご紹介していきたいと思います。
札幌に移住した私の体験談
札幌移住のメリットとデメリット語る前に、軽く私の経歴をご紹介いたします。
私は元々千葉県の出身で、大学進学を機に札幌へ移住しました。
大学進学を意識し始めた高校2年の冬に、北海道大学のオープンキャンパスに参加したところ、北海道の雄大な自然と独特な食文化に魅了さたのがきっかけです。
自然と食の素晴らしい北海道に進学したい!
その後、受験を経て北海道大学の水産学部に入学し、大学生活を送ることになりました。
また、私が進学した水産学部は函館にキャンパスがあるため、最初の2年間は札幌で生活し、残りの2年間は函館で過ごしました。
短期間で北海道内を二回も移住したことになりますね笑。
札幌移住後の学生生活はこんな感じだった
札幌での生活はとても充実しており、下記のようなキャンパスライフを送っていました。
- 平日は大学で授業を受ける
- 夜は友人と札幌の飲食店で北海道の美味しい料理を堪能
- 週末はドライブやスキー、釣り、野球、サッカー観戦、etc…
また、北海道大学のキャンパスは札幌の中心地にあり、札幌駅から徒歩5分程度でアクセスすることができます。
その結果、通学に関しては非常に快適でした。
Point
- 北海道の自然と食文化に惹かれて進学
- 札幌で2年、函館で2年間過ごす
- 週末は札幌ならではのアクティビティを堪能
そもそも札幌ってどんなところ?
札幌は190万人以上の人口をもつ、北海道の中心都市です。
大都市でありながら、豊かな自然にも恵まれており、北海道の経済や文化の中心地でもあります。
後ほど詳しくご紹介しますが、札幌は季節ごとの気候がはっきりしており、四季折々の楽しみを満喫することができます。
さらに日本の北部に位置しているため、夏は本州のように猛暑日になる日も少なく、さわやかで天気の良い日が多いです。
湿度も低く、6月の梅雨もありません。本州に多いスギ花粉もないので、花粉症に悩まされている方にはかなりのアドバンテージになりますね。
札幌は冬が1番魅力的だった
一方、冬場になるとたくさんの雪が降り、その積雪量は一年で平均約6メートルにも達します。
また、札幌は北海道の中心かつ人口190万以上の大都市ということもあり、1年を通して様々なイベントが開催されています。
特に有名なのが、夏に開催される「国内最大級のビアガーデン」や「冬のさっぽろ雪まつり」でしょう。
この札幌ならではのイベントには、国内外から数多くの観光客が訪れます。
さらに、札幌の一番の魅力と言えばその豊な食文化が挙げられます。
新鮮な魚介や豊富な果物、農産物など、これらは「北海道産」という一種のブランドでもありますね。
Point
- 人口190万人の地方都市
- 北海道の経済や文化の中心
- 過ごしやすい気候
- 四季折々に開催されるイベント
札幌に移住するメリット・魅力
続いて、私が実際に札幌に住んでみて感じた「札幌移住のメリット」についてご紹介していきます。
札幌での生活では、次のようなメリットを感じました。
- 住みやすい気候
- 家賃の安さ
- 豊かな食文化
- 魅力的な観光スポット
- アクティビティの多さ
ここからは、上記のようなメリットを詳しくご説明していきます。
住みやすい気候
札幌は日本の北部に位置していますが、気候的が非常に安定しています。
例えば、夏の前後などは下記の理由により、かなり快適です。
- 真夏でも30度を超える日が少ない
- じめじめした梅雨の時期がない
- 1年中カラッとした気候
- 北海道には台風がほとんど上陸しない
- スギ花粉もないので花粉症の方にはとても嬉しい
- 年間の平均気温も9度前後
上記の理由に加え、東京に比べて人口密度が低いことなども、札幌移住のメリットになりますね。
私の場合は特にこれらの理由により、札幌でストレスの少ない生活が送れました。
札幌なら冬の時期も快適
北海道の冬はたくさんの雪が降りますが、札幌の中心部ではロードヒーティングや頻繁な除雪作業が行われています。
そのため、他の雪国に比べるとそれほど不便には感じません。
また、地下歩行空間も発達しているため、屋内を歩く時間を少なくすることもできます。
Point
- 過ごしやすい夏の気候
- じめっとした梅雨がない
- スギ花粉もない
- 中心部ではロードヒーティングや除雪作業が行われている
家賃の安さ
地方都市の大きな魅力は家賃の低さでしょう。
札幌は地方都市の中でも意外と家賃が低く、生活コストを大幅に抑えることができます。
札幌の中央区の家賃相場は、ワンルームで下記のように設定されています。
- 1Kで4.5万円
- 1LDKで約6万円
- 2LDKで約8.5万円
東京のワンルームの価格と札幌の2LDKの価格がほとんど一緒くらいですね。
また、札幌市の郊外であれば、2DKで約2万円の物件などもあったりしますので、家賃の低さに関してはかなりのメリットがありますね。
最近は不動産サイトに掲載されている物件のクオリティも上がってきていますので、移住される前に一度ネットで確認されることをオススメします。
Point
- 地方都市ならではの家賃の低さ
- 全体的に東京都心部よりも安い
- ネットでも高クオリティな物件探しができる
豊かな食文化
北海道の最大の魅力は、その豊かな食文化です。
新鮮な海鮮や種類豊富な農産物、広大な土地でのびのびと飼育された畜産物など、それらを活かした料理はどれも絶品です。
さらに地方都市ということもあり、東京と比較して価格も安いです。
また、札幌には様々な絶品グルメがあります。
スープカレーやジンギスカン、味噌ラーメン、さらに新鮮な魚介を使用した海鮮料理はどれも絶品です。
※もし北海道グルメに興味のある方は、下記の記事もお読み下さい。
関連記事:北海道グルメにこんな歴史が‥地元民が解説する北海道の絶品グルメ料理✕開拓史!
Point
- 広大な土地を活かした畜産物や海鮮
- オリジナリティのある北海道ならではの料理
魅力的な観光スポット
札幌には魅力的な観光スポットが数多く存在します。
札幌の観光スポットを大まかにピックアップしてみると、下記の名所が挙げられます。
- 札幌市時計台
- さっぽろテレビ塔
- 北海道神宮
- 札幌もいわ山ロープウェイ(展望台)
- 札幌場外市場(海鮮系市場)
- 大通公園
特に札幌の顔ともいえる「大通公園」では、1年を通して国内最大級のビアガーデンやさっぽろ雪まつりなどが開催されます。
また、大通公園から地下鉄で1駅進むと、「日本最大級の繁華街・すすきの」にもアクセスできます。
札幌市から周辺地域へ日帰り観光も可能
もし札幌に飽きてしまった場合は、周辺地域への日帰り観光も可能です。
少し足を延ばせば藻岩山(もいわやま)や積丹半島、小樽、富良野などの魅力的な観光スポットがたくさんあります。
私は週末によくレンタカーでドライブに出かけていましたが、電車などでもアクセス可能てす。
周辺地域へのアクセスの良さに関しては、北海道で1番利便性が高いといえるメリットがありますね。
Point
- 札幌市内、市外の豊富な観光スポット
- 日帰り観光が可能
- すすきのなどの繁華街
- 1年を通して開催される様々なイベント
アクティビティの多さと交通の利便性
札幌は人口190万人以上の大都市ですが、中心地は非常にコンパクトで、下記のエリアを地下鉄で10分ほどで移動できます。
- 北海道大学キャンパス(北区)
- 札幌駅
- 大通公園
- すすきの
また、札幌の中心部からは大規模なショッピングモールや映画、病院、繁華街等へのアクセスも非常に良好です。
さらに、札幌には日本ハムファイターズやコンサドーレ札幌があるので、スポーツ観戦も楽しめます!
その他にも、下記のような広大な土地を活かしたアクティビティも注目ポイントの一つです。
- スキー
- ゴルフ
- 温泉
- 野外イベント
また先程もお伝え下通り、札幌駅前や大通公園では1年を通して様々なイベントが開催されているので、遊びも生活もメリットだらけでした。
Point
- 気軽に移動が可能な鉄道
- 中心部は生活に困らない
- 大自然を活かした豊富なアクティビティ
札幌に移住するデメリット
ここまでは、札幌のメリットについてご紹介してきましたが、実際に札幌で生活していた中で感じたデメリットについても正直にお伝えしようと思います。
私が実際に感じたデメリットとしては、下記が挙げられます。
- 市街地から離れるほど交通機関が不便
- 冬の積雪
- 就職先の選択肢が多くない
では、これらを詳しく解説していきたいと思います。
郊外の交通機関が不便
札幌中心部のアクセスは良好なのですが、街の郊外は電車の通っていないエリアなどもあります。
例えば、街から離れた「さっぽろ湖」付近などは、電車が途中までしか通っておらず、移住する場合は車が必須となります。
基本的に地方都市では電車やバスなどの公共交通機関は運行本数が少ないですが、ここを不便に感じる人も多い様です。
特に電車で長距離を移動しようとすると費用もかかりますので、車での移動の方が圧倒的に便利です。
札幌中心部であれば問題ありませんが、少し街から離れた場所に住む場合は注意が必要です。
Point
- 郊外に行くほど交通の利便性は薄れる
- 長距離移動には車が必要
冬の積雪
札幌では一年を通して、積雪量が約6メートルになる時があります。
また、10月末から5月ぐらいまでは寒い時期が続くので、注意が必要です。
私は札幌に移住して1年目はその寒さに驚きました。
しかし、先程もお伝え下通り、札幌ではロードヒーティングや頻繁な除雪作業、地下歩行空間も充実しているので、中心地であればそれほどデメリットにはならないでしょう。
Point
- 基本的に10月末→5月までは寒い
- 中心地であれば既に対策が整っている
就職先の選択肢は限定される
札幌は大都市なので、比較的就職先の選択肢は広いですが、全国区の大企業やグローバルな会社はあまり多くありません。
そういった会社に就職したいと考えている人は、やはり東京や大阪などの大都市への就職が必要になってきます。
関連記事:北海道への移住は幸せなのか?移住者の体験談5つがリアル過ぎて泣けた
しかし、最近は就職・転職エージェントを介してリモートワークが可能な会社へ就職するケースも増えているため、職探しも多様化してきています。
諦める前に一度無料の就職・転職サービスを利用して、アドバイザーと北海道での働き口について相談してみることをオススメします。
Point
- 就職先の選択幅は多いが、東京に比べると限定的
- 大企業、グローバル企業は厳しい
- 就職・転職エージェントを介してリモートで働ける可能性もある
札幌移住におすすめのアイテム
ここからは札幌移住をする前に揃えておくと便利なアイテムをご紹介します。
あくまでも個人的な例になりますが、ご参考になれば幸いです。
Amazonプライムビデオなどの動画配信サービス
今は新型コロナの影響もあり、外出自粛をされる方も多いですね。
お家で楽しめる娯楽として、「動画配信サービス」に加入することをおすすめします。
札幌ではテレビ放送も充実していますが、時間を気にせず視聴できる「Amazonプライムビデオ」などのサービスはとても快適です。
移住前に加入しておくこと、後々役立ってくると思います!
滑り止めがついた冬靴
札幌の冬は雪が積もるので、普通の靴では転倒する危険があります。
そこで、靴の裏に滑り止めがついた物を購入されておくと安心です。
これがあれば、安全・快適に雪の上を歩くことができますので、移住する際には購入しておきましょう。
サングラス
札幌は日本の北部に位置しており、太陽の位置が低いため日光の刺激が強いです。
また、冬場でも日光が雪に反射してまぶしくなるので、サングラスを用意しておくと便利です。
特に車を運転する方は事故防止にもつながりますので、できれば揃えておきたいアイテムですね。
札幌移住まとめ
以上が、実際に私が札幌に移住して体験したメリットとデメリットでした。
札幌は住みやすい気候で家賃も安く、魅力的な観光地、食文化など、たくさんの魅力を堪能できる街です。
地方都市特有の市外への交通機関が不便なこと、冬場の寒さなどのデメリットもありますが、生活に慣れば非常に快適な街です。
これから札幌に移住を検討している人は、ぜひとも参考にしていただけたら幸いです。
※筆者が札幌生活の後に体験した、「函館移住の様子」もぜひお読みください。