登れる巨大彫刻「高崎白衣大観音」とは?周辺観光スポットと見どころを解説します!

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関東圏の人気観光スポットの一つ「高崎市」

こちらは新宿から一本でアクセスできる利便性や充実のグルメスポット、大自然に囲まれた「榛名湖(はるなこ)」、「少林山達磨寺(だるまじ)」など様々な観光名所+アクティビティがそろった地方都市として知られています。

そんな高崎市のランドマークの一つに「高崎白衣大観音」と呼ばれる超巨大観音像が存在します。

こちらは観音像の内部に入り、最上階から高崎市周辺を一望できる構造になっていたり、またその周辺には日本庭園や洞窟観音とよばれる独特な観光スポットなども点在しているため、旅行者からの人気が非常に高いスポットとして知られています。

今回は、こちらの「高崎白衣大観音」とその周辺スポットを詳しくご紹介したいと思います。

高崎白衣大観音とは?観光のポイントを解説

画像:高崎白衣大観音02

高崎白衣大観音は1936年に地元の実業家「井上保三郎」により建てられた、鉄筋コンクリート製の巨大彫刻です。

こちらの主な特徴や見どころは下記のとおりです。

  • 高さ41.8メートルの巨大観音像
  • 重さ約6000トン
  • 標高190メートルの観音山の山頂に建てられている

高崎白衣大観音が建てられた主な背景としては、高崎市の観光業の活性化と、戦時中に高崎に駐屯していた兵士(戦没者)の慰霊などを目的としていたそうです。

また、この高崎白衣大観音がある観音山の山頂付近は、JR高崎駅から車やバスでもアクセスできるため、これを目的に高崎を訪れる人も少なくありません。

高崎白衣大観音は内部も観光できる

そんな高崎白衣大観音ですが、なんとこちらは「内部」に入ることも可能となっており、頂上からは高崎市周辺の絶景を望むことができます。

画像:高崎白衣大観音頂上からの景色

また、観音像内部は階段状となっており、各フロアには20体近くの仏像が安置されています。

画像:高崎白衣大観音の内部

皆さまもご存知の閻魔大王聖徳太子など、神様だけではなく仏教とゆかりのある人物などもモチーフとなっています。

ちなみに、次の神様が現れる52億7000万年後まで人々を救うといわれている「地蔵菩薩」なども安置されています。

画像:高崎白衣大観音内部の地蔵菩薩

地蔵菩薩については別の記事で詳しくご紹介していますので、そちらもお読み下さい。

【民俗学】日本に伝わる不思議な風習・行事14選!道端のアレは〇〇だった…【随時更新】

話を戻しますが、こちらは大人は300円・小中学生以下は100円で入場でき、かなり神々しい雰囲気の空間を堪能することができます。

高崎白衣大観音に訪れる際は、ぜひとも内部も一緒に見学してみてはいかがでしょうか!

高崎白衣大観音の寿命は2036年?

高崎白衣大観音への観光を検討されている方は、なるべく早めに訪れることをオススメします。

というのも、こちらの観音は鉄筋コンクリート仕様のため、約100年の寿命といわれています。

過去にも改修工事が行われてきましたが、2036年以降にも修繕作業が実施される予定なのだそうです。

まだ少し先の話ですが、今のうちに観光された方がよさそうですね。

高崎白衣大観音のPoint

  • 山頂にそびえる高さ41.8メートルの観音像
  • 内部の観光も可能
  • 内部には仏教にゆかりのある仏像が安置されている
  • 頂上からは高崎市周辺地域の絶景を望める
  • 2036年以降に修繕作業が始まる

高崎白衣大観音周辺の観光スポット

もし高崎白衣大観音への観光を検討されているのであれば、周辺の名所などもチェックしておきましょう。

白衣大観音周辺のおすすめ観光スポットは下記のとおりです。

  • 慈眼院(じげんいん)
  • 洞窟観音(どうくつかんのん)
  • 徳明園(とくめいえん)=日本庭園

では、これらを詳しく解説していきたいと思います。

慈眼院・高崎千体観音堂

画像:慈眼院・高崎千体観音堂01

高崎白衣大観音からすぐ近くにある「慈眼院・高崎千体観音堂」も見どころの一つです。

慈眼院(じげんいん)は鎌倉時代の中期、鎌倉時代の武士・北条重時により創建されたといわれています。

1941年(昭和16年)に現在の高崎観音山へと移転されましたが、1986年には高崎白衣大観音建立50周年を記念して、ここに本堂(高崎千体観音堂)が建てられました。

画像:慈眼院・高崎千体観音堂02

ちなみに、この本堂の中には1,000体の仏像、「千体観音像」が安置されているそうです。

高崎白衣大観音への通り道にありますので、、最初にこちらでお参りをされてみてはいかがでしょうか!

※この慈眼院と白衣大観音の通り道にある「太鼓橋」も非常に美しい造りとなっていますので、こちらも併せて訪れてみて下さい。

画像:高崎太鼓橋

慈眼院のPoint

  • 北条重時が創建されたお寺
  • 千体観音像が安置されている
  • 美しい造りの太鼓橋

洞窟観音

画像:洞窟観音02

高崎白衣大観音と慈眼院から少し離れた場所に、「洞窟観音」と呼ばれる神秘的なスポットが存在します。

こちらは彫刻家・高橋楽山と楽石という人物たちが生涯をかけて制作した39体の仏像が安置されており、洞窟内約400メートルの長さに渡り並べられています。

ちなみに、こちらは当初は800メートルを目標に工事が行われていましたが、地層の関係により途中で断念する形になったそうです。

画像:洞窟観音01
各曲がり角を進むと石造りの仏像が安置されている
画像:洞窟観音03

洞窟内の空間は「彼岸の楽土」という仏教で語られている世界観、また「深山幽谷(しんざんゆうごく)」という人里離れた奥深い山や谷などを表現しているとのことです。

仏教では、私達が生活しているこの世界を穢土又は娑婆世界といい、苦しみや悩みの世界であると説いています。そしてこの娑婆世界を此岸、つまり此ちらの岸に譬え、煩悩・業・苦の三道という苦しみの根源を大河の流れに譬え、涅槃、つまり成仏の境界を彼岸に譬えるのです。穢土の此岸から生死の苦しみの大河を渡って、彼岸の楽土に到達するためには〈仏の教え〉という船に乗らなければなりません。

引用:日蓮正宗 正林寺 掲示板

ちなみに、洞窟内の作業は1919年から約50年間のも時間がかかったらしく、つるはしやスコップなどを用いた手作業のみで行われてたそうです。

単純に石仏を造るだけではなく、背景の滝なども実際に彫られているため、より一層神々しい雰囲気が演出されている印象です。

画像:洞窟観音04

こちらの洞窟観音へは、白衣大観音から徒歩15〜20分でアクセスが可能となっていますが、帰りは急な坂道を歩くことになりますので、付近の駐車場まで車で移動することをおすすめします。

洞窟観音のPoint

  • 400メートルの長さを持つ洞窟
  • 仏教の世界観を表現した空間
  • 独特な雰囲気を持つ39体の石像
  • 背景の滝や景色も実際に石彫りで造られている
  • 洞窟内の温度は夏場でも低く少し肌寒い

徳明園

画像:徳明園01

洞窟観音の近くにある「徳明園(とくめいえん)」

こちらは「回遊式日本庭園」という、大正時代から昭和初期に造られた非常に美しい造りの庭園となっています。

画像:徳明園02

もともとは高崎に在住していた「山田徳蔵」という和服用の織物などを取り扱う呉服商の庭園として造られたそうです。

ちなみに、先ほどの洞窟観音も山田徳蔵の私財をすべて費やし制作されたそうです。

庭園内はなかなか広く、高い所から園内を見回したり、低い場所を散策したりと、高低差を活かした地形による造りが特徴的です。

画像:徳明園03
画像:徳明園04

また、秋には紅葉が咲き乱れ、ライトアップもされますので、より一層幻想的な風景を味わえます。

園内のお屋敷では座って休憩もできますので、洞窟観音を回った後にこちらで一休みしてみてはいかがでしょうか。

徳明園のPoint

  • 山田徳蔵のお屋敷内に造られた日本庭園
  • 高低差のある立地とそれを生かした造り
  • 秋には紅葉がライトアップされる

高崎白衣大観音と周辺スポットへのアクセス

公共交通機関を利用して高崎白衣大観音と周辺の観光名所へアクセスする場合、新宿から電車一本とバス一本を乗り継いでアクセスすることができます。

その方法は書きの通りです。

①新宿駅
→JR湘南新宿ライン 高崎行き乗車
→高崎駅 下車

電車賃1,980円
約2時間

②高崎駅
→JR高崎駅西口⑧のりば
→観音山線 片岡・観音山コース 下り 乗車
→「白衣観音前」で下車

運賃
200円
25分

運賃合計
2,180円

高崎白衣大観音と周辺観光スポット・まとめ

以上が高崎白衣大観音とその周辺の人気観光スポットのご紹介でした。

白衣大観音や洞窟観音を含め、この地域は非日常を味わえるスポットとなっていますので、ぜひ訪れてみて下さい!

また、群馬県は高崎だけでなく、赤城山などの少し不思議な観光スポットなども車やバスでアクセスが可能となっていますので、興味のある方はそちらもぜひチェックしてみて下さい。

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