【青春18きっぷ】東京から静岡を経由して中部地方を回ってきた体験談

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各シーズンにJRから発売される青春18きっぷは、1日2,310円✕5回で日本全国のJR普通列車が乗り放題となるチケットだ。

以前、これを使って東京→浜松間を約5時間かけて移動した体験を記事にしてみた。

【体験談】青春18きっぷを使って東京(新宿駅)から静岡県浜松駅へ6時間かけて移動してみた

実際にこの時は東京→浜松間だけでなく、そこから近畿、北陸地方を約1週間かけて一周して東京に戻ってきた。

そこで、今回はその青春18きっぷやその他お得なチケットを使った一人旅の旅路から運賃まで、全行程を紹介していこうと思う。

青春18きっぷ一人旅のスケジュール

まずは今回の旅の大まかな行程を紹介しいこう。

旅行予定日数は真夏の6日間で、下記のようなルートを青春18きっぷを使って辿ることになる。

東京(8月18日)
→静岡県(8月19日)
→滋賀県(8月20日 豊橋、名古屋経由)
→福井県(8月21日)
→富山県(8月22日)
→新潟県(8月22 、23日)
→東京(8月24日)

といった具合に近畿地方と北陸地方を1週間かけてぐるっと一周してきた。

青春18きっぷの他にも北陸三県2dayパスや私鉄を利用したり、宿に関しても基本的に快活club(マンガ喫茶)の個室に寝泊まりしていたので、交通費だけでなく宿泊費もかなり安めになっている。

ちなみに、この旅の前に静岡駅に下見に行った際に、既に青春18きっぷの1回分を消費しているので、今回の旅での使用回数は4回に収まっている。

1日目 東京→静岡県 浜松

日を遡ること8月18日(日)に一人旅をスタートした。

初日は全てJR線の利用だっため、青春18きっぷを利用し、下記の路線で進むことにした。

新宿
→戸塚駅(JR湘南新宿ライン)
→熱海駅(JR東海道本線)
→浜松駅(JR東海道本線)

本来であれば4時間30分前後で到着できるはずが、遅延なども重なり、約6時間かかってしまった..

JR浜松駅ホーム

3時間ぐらいの移動であれば日中は外の景色を観るだけでも時間を潰せるが、さすがにこの時はipadで購入した電子書籍や漫画を読んだり、スマホで原稿を書いたりして過ごしていた。

繰り返しになるが、この東京→浜松間に関しては、記の記事で詳しく解説しているのでぜひ参照してもらいたい。

【体験談】青春18きっぷを使って東京(新宿駅)から静岡県浜松駅へ6時間かけて移動してみた

浜松駅に到着後は、スーパー銭湯「かじまちの湯」にて宿泊。

お風呂はそこまで広くないものの、釜風呂やサウナ、さらには個室のカプセルルームで寝泊まりすることができる。

夏休みの時期でも全て込みで最安3500円から利用できるため、一人旅をするならばオススメの宿だ。

1日目の料金内訳

移動距離 253km(徒歩移動含む)
電車での移動時間 約6時間(遅延含む)
総運賃2,310円(18きっぷ1回分)
通常運賃の4,510円よりも2,200円お得

2日目 静岡県浜松→滋賀県 南彦根

この日は8時10分に乗車を開始し、前日同様全てJR列車での移動となる。

ちなみに、下記の駅で乗り換えを行っている。

浜松駅
→豊橋駅(JR東海道本線)
→大垣駅(JR東海道本線新快速)
→米原駅(JR東海道本線)
→彦根駅(JR東海道山陽本線快速)

名古屋を通過しての移動となるため、約3時間30分ほど時間がかかったが、前日の6時間に比べたらかわいいモノだと思った。

この日の午後は彦根駅下車後に、琵琶湖周辺を自電車で回ったり、安土駅へアクセスして新開の森と呼ばれる場所に取材に行ったりしていた。

そのため、電車外で過ごす時間が多めだった。

電車に忘れ物をして引き返す場面もあったが、全駅JR線なので問題なし。

宿は南彦根駅近くにある快活CLUBに泊まって就寝した。

2日目の料金内訳

移動距離 88km(徒歩移動含む)
電車での移動時間 約3時間30分
総運賃2,310円(青春18きっぷ含む)
通常運賃の3,390円よりも1,620円お得

3日目 滋賀県 南彦根駅→福井県 小浜駅・福井駅

JR福井駅ホーム

3日目は福井県の南に位置する小浜駅から都心部の福井駅へ、縦に横断する形で旅をしてみた。

南彦根
→彦根駅(JR東海道山陽本線快速)
→近江塩津駅(JR東海道山陽本線新快速)
→敦賀駅(JR北陸本線新快速)
→小浜駅(JR小浜線)

小浜駅
→敦賀駅(JR小浜線)
→福井駅(ハピライン福井)

ここまでで最長の5時間20分の長距離移動となったが、もはや体が慣れてきている感じはある。

若狭町や小浜市はこれまで旅してきた場所とは違い、緑豊かな土地をさらに奥へと進んだ先にあり、海の見えるキレイな町となっている。

ちにみに、敦賀駅へアクセスするために降り立った近江塩津駅はトンネルのような駅で、かなり面白い構造をしている。

気温は36-7度と猛暑日だったが、トンネルのような仕様になっているため、涼しく快適に過ごせた。

JR線がない場合の裏技を使用

小浜駅からは敦賀駅に戻り、福井駅へ移動するのだが、途中からJR線ではなく「ハピラインふくい線」に乗っての移動しなければならない。

ハピライン福井に乗って福井駅へ行くには、別途1,140円が必要になるのだが、ここでお得なデジタル切符を使うことにした。

それが「北陸三県2dayパス」の購入だ。

これは北陸地方移動の要となる下記の鉄道を2日間2800円で乗り放題となるのだ。

ハピラインふくい
IR石川鉄道
あいの風とやま鉄道線

この日は1140円なので使う必要はないように見えるが、次の日に「あいの風とやま鉄道線」を利用する予定なので、総合的に見ればお釣りがくることになる。

こちらのチケットはMaaSアプリで購入することができる。

しかし、この日のJR区間に関しては1980円だったため、1枚2,310円分の青春18きっぷを下回る結果となっしまった。

なんやかんやで、福井駅到着し食事を済ませ、例のごとく快活CLUB福井店に泊まり1日を終えた。

福井駅前

※ちなみに北陸三県2dayパスは連続する2日間(例えば21日、22日)のみ有効なので注意が必要だ。

3日目の料金内訳

移動距離 116km(徒歩移動含む)
電車での移動時間 約5時間20分
総運賃3,380円(デジタルチケット1日分計算含む)
通常運賃の3,210円よりも170円の損

4日目 福井駅→富山駅

この日は富山駅を目指して移動するのだが、JR線が使えないので、残りの北陸三県2dayパスを使っての移動となる。

福井駅
→金沢(ハピライン福井、IRいかわ鉄道線直通)
→富山駅(あいの風とやま鉄道線)

ちなみに、この路線は部活帰りの学生がとにかく多い印象だったが、なんとか富山駅へと到着した。

富山駅では路面電車で移動したり、バス移動などもあったが、私用なのでそこは費用にカウントしないことにしておく。

とにもかくも、この日は青春18きっぷを使わずの移動となった。

ちなみにこの日は快活CLUBを使わずに「スパ・アルプス」というスーパー銭湯のカプセルルームを使って寝泊まりしたのだった。

4日目の料金内訳

移動距離 143km(徒歩移動含む)
電車での移動時間 約3時間30分
総運賃1,400円(デジタルチケット1日分計算含む)
通常運賃の2,930円よりも1530円お得

5日目 富山駅→新潟県 直江津駅

JR直江津駅

ここで少し誤算が生じた。

実は富山にはこの日も滞在する予定だったが、天候の関係で昼間には新潟県の直江津駅へと移動しなければならい。

ということで、午後には下記の行程で直江津駅を目指すことにした。

富山駅
→泊駅(あいの風とやま鉄道)
→直江津駅(あいの風とやま鉄道、日本海ひすいライン直通)
→春日山駅(妙高はねうまライン)

北陸三県2dayパスはもう期限切れになっているので、この区間の料金は割引チケットなしで支払うこととなった。

直江津までの区間は海沿い通るため、外の景色をかなり楽しみながら移動し、直江津駅に到着した。

JR直江津駅

ちなみに、この日は直江津駅のお隣、春日山駅近くの快活CLUBにて泊まったのだった。

しかし、これまでの旅の疲れが出たのか、夜中強烈な吐き気と体力の発汗に襲われ、明け方4時ぐらいにトイレでリバースすることとなった。

5日目の料金内訳

移動距離 127m(徒歩移動含む)
電車での移動時間 約2時間30分
総運賃2,730円(割引チケット使用なし)
通常運賃の2,730円より0円お特

6日目 新潟県 直江津滞在

前日の体調不良から回復したが、大事を取って長距離移動は避け、上越市を少し回ることにした。

上越市は日本海に面しているため、水族館や海鮮料理などが非常に充実していることでも有名だ。

この日はレンタルサイクルを借りて移動し、鉄道の利用は春日山駅から直江津駅(所要時間5分)だけだが、観光目的の個人的な利用なので料金カウントはしないことにする。

ここ最近移動ばかりの旅だったので、心も体もリラックスでき、最終日に備えて早めに快活CLUBへ帰って休むことにした。

ちなみに、今回は快活CLUBは個室での睡眠時間がより快適にするための実験なども行っていたので、興味のある人は下記も参照してもらいたい。

【検証】快活クラブは宿泊施設の代りになる?鍵付き個室とブース席両方で寝泊りしてみた

6日目の料金内訳

移動距離 18km(徒歩移動含む)
電車での移動時間 約10分
総運賃 0円(私用のため除外)
総運賃0円

7日目最終日 直江津駅→高崎駅→新宿

東京駅

そして、いよいよ最終日を迎えるのだが、この日は下記のようにとにかく移動しまくることになる。

春日山駅
→直江津駅(妙高跳ね馬ライン)
→六日町駅(北越急行ほくほく線)
→水上駅(JR上越線)
→新前橋駅(JR上越線)
→高崎駅(JR両毛線)
→新宿(JR湘南新宿ライン特別快速)

ホームでの乗り降り以外で、休憩なしの6時間ぶっ通しの乗車となった。

最後はしばらく出番のなかった青春18きっぷを出し惜しみなく使い、長距離移動を行った。

初日にアクシデントとは言え6時間移動を経験したので、なんとか耐えられたが、さすがに湘南新宿ラインでの2時間近くの乗車は腰は痛くなった。

とはいえ、新宿から新潟の上越市まで6時間もあれば青春18きっぷで移動が可能ということが分かった。

そして新宿に到着し、そのまま何処にもよらずに帰路についたのだった。

7日目の料金内訳

移動距離 289km(徒歩移動含む)
電車での移動時間 6時間分
総運賃4,010円(割引チケット使用なし)
通常運賃の5,570円より1,560円お特

青春18きっぷで近畿、北陸地方を回った運賃総額

道中で様々なアクシデントに出くわしたが、運賃に関しては下記な結果となった。

総移動距離 1084km(徒歩含む)
総運賃 16,140円
(青春18きっぷ、北陸三県2dayパス使用)
通常運賃の2,5270円より9,310円お特

検証結果として交通費が約一万円ほどお得になった。

この一万円に価値を感じるかは人それぞれだが、上記を踏まえて青春18きっぷの利用をおすすめできる人は下記で間違いないだろう。

電車旅・長距離移動が好きな人
予算を抑えて旅行したいバックパッカー
時間に余裕がある人の里帰りなど

青春18きっぷは移動距離が長くなればなるほどお得ではあるが、移動がメインになることは間違いないので、観光目的の人にはあまりオススメしない。

とはいえ、今回は青春18きっぷのおかげで貴重な経験ができたので、一度試しに利用してみるのもありだと思う。

一人旅で持って行って役に立ったもの

今回旅をしてみて分かったことは、マンガ喫茶やスーパー銭湯に素泊まりするのなら寝袋と携帯用枕、耳栓は持って行った方が絶対にいいということだ。

店舗にもよるが、空調調整の関係で夜中は意外と冷えたり、備え付けの枕が堅く中々眠りづらいシチュエーションに備えて持って行ったのだが、これが大正解だった。

そしてマンガ喫茶は部屋の外の話し声や足音、騒ぎ声で目が覚めることも珍しくない。

自分はそれに備えて、ノイキャン耳栓を購入しておいたが、上記の携帯式枕と同じぐらい重宝している。

これらのアイテムにより睡眠の質はかなり高く保てていたので、ほぼコンディションが良かったのはこれらのおかげといっても過言ではないだろう。

上記を含めた、一人旅にもっていって良かった物に関してはまた別記事を書いて紹介していきたいと思う。