長距離旅行時に最も利用される乗り物と言えば、飛行機が断トツの割合を占めるのではないでしょうか。
私は出費を最低限に抑えながら旅行をすることが好きなのですが、通常の航空会社は比較的費用が高いため、ツアーパックと併せて利用することが多いです。
しかし、帰省やホテルを利用しないユーザーにとっては、ツアーパックなどは少々割高になってしまいますね。
そんな方々にご紹介したいサービスが「LCC(Jet star)」を利用した移動です。
今回は実際に連休中にJet Starでの格安フライトを体験してきましたので、料金や予約方法、フライト終了までの過程を詳しく解説したいと思います。
Jetstarとは?
先程も少し触れたとおり、JetstarはLCCと呼ばれる格安航空の一つで、非常にリーズナブルな料金でのフライトが可能となっています。
羽田空港から地方都市まで片道数千円で乗れてしまうほどコスパ最高のJetstarですが、低価格でもサービスを提供できる理由として主に下記の取り組みを行っているのです。
- 大手航空会社とは異なる機材を使用している
- 機内設備やアメニティなどを最小限に抑えている
- 無料の機内サービスがない
- チケットはネット販売(窓口がないことによる人件費・施設代削減)
- 厳しい重量制限による燃料の節約
などなど、Jetstar側があらゆる部分を創意工夫してくれていることにより、結果的にカスタマー側のお財布にも優しい料金体系となっているのです。
Jetstarでの格安チケットの予約方法・手順
今回はタイトルの通り、格安LCC(Jetstar)で東京→北海道を往復で本当に安く移動できるのか検証してみたいと思います。
検証の前提条件は下記の通りです。
- 機内サービスや座席指定のオプションは全て無し(搭乗料のみ設定)
- フライトの約一ヶ月前に予約
- 土日連休を挟んだ日付で予約
- 有料会員特典は使わない
ちなみに、他社で同じ時期、時間帯で予約検索をかけると、少なくとも3万円は超えてましたので、その半分の価格を目標にしたいと思います!
Jetstar公式サイトからフライト予約
Jetstarの予約は公式サイトから10分ほどで行うことができます。
Club Jetstarという有料会員になると、少しだけ割引の効いた特別価格でフライト予約が可能となりますが、今回はそちらは使わずに検証したいと思います。
設定1. フライト日時の指定
まずは会員登録後にJetstarのサイトにて、出発地と到着場所を決めます。
今回は東京羽田空港→北海道新千歳空港を往復で選択します(片道も可)。
目的地を決めると予約可能なフライトの時間と料金が表示されますので、希望のフライトを選択します。
ちなみに、私が選択した日時と料金は下記の通りです。
9月24(土)14:25羽田発→16:20新千歳着
フライト料 4,980円
9月26(月)20:45新千歳発→22:20羽田着
フライト料 5,680円
この数字を見るとJetstarがいかに格安なのか分かりますね。
「連休の土曜日(金曜祝で三連休)でも片道5,000円を切ったのは驚き!」
フライトを選択すると希望のオプションを付ける項目が現れますが、今回は何も付けない「starterプラン」にチェックを入れます。
これと同じ作業を往復分に行うと、料金の合計が表示され、次の画面へと進めます。
設定2. 手荷物オプション
フライト日時の設定を終えると、手荷物のオプションを選ぶことが可能になります。
初期画面では受託手荷物の20kg(2130円)にチェックが入ってますが、今回は無し(0kg)で行きます。
機内手荷物は7kgまで無料ですが、オプション付けずにそれを超える場合は有料となります(超過することが予め分かってる場合は、この段階で設定オプションを付けた方がお得になります)。
当日になってお預け手荷物の重量がオーバーした場合でも、空港にて追加が可能ですが、やはり予め申し込んだ方が約半額近くお得になります。
ちなみに、私は30Lほどのバックパックを機内に持ち込みましたが、大きさ的には問題なく入れました。
設定3. シートの指定
預かり荷物の設定の後は、シート予約へと進みます。
2022年9月時点ではシートの予約価格は下記の通りです。
- 指定なし 0円
- スタンダード 770円
- アップフロント 1,010円
- エクストラレッグルーム 1,560円
一番グレードの高いエクストラは、スタンダードよりも足元が広く快適な座席となっています。
「1,560円の出費が気にならない人にはおすすめ」
ちなみに、今回私は最安価格での検証のため座席指定なしを選択しました。
これなら0円ですが、真ん中席になる可能性も否めないのが痛いところではありますね。
指定せずに割り振られた座席に関しては、後ほど詳しくご紹介します。
設定4. その他オプションサービス
次の設定では、お食事の追加と有料会員(Club Jetster)のオプションを選択できます。
もちろん、今回は両方とも無しで進めます。
設定5. 搭乗者情報の入力
次は搭乗者情報を入力します。
必要な項目は下記の通りです。
- 名前
- 性別
- メールアドレス・電話番号
- 生年月日
予めJetstarに登録されている方は、こちらを飛ばすことができます。
後々、ここで設定したメールアドレスにフライト情報が送られてくるので、間違えないように設定しましょう。
設定6. 入力確認・お支払い
最後に入力した項目の確認とお支払い方法を設定します。
私は今回、お支払いをカードで設定しましたが、コンビニ払いも可能となっています。
ちにみに、バウチャー以外での支払い際は片道(1区間)640円の支払い手数料がかかります。
これで一通りの設定は完了となり、後は送られてくるメールに従って当日空港に行くだけです。
今回の合計フライト金額
今回、私は三連休+1日の中でのフライトを予約しましたが、それに掛かった費用の内訳は下記の通りです。
往復搭乗料金 11,980円
座席指定 0円
受託手荷物(なし) 0円
手荷物(7kg)0円
食事機内サービスなし 0円
支払い手数料 640×2=1,280円
合計 13,260円
ご覧の通り、連休真ん中の土曜日でこの価格はとにかく安いですね笑
同じ日時で他社大手のフライト情報を確認したところ、やはりどの航空会社も往復で3万以上は掛かっていたので、Jetstarの安さは圧倒的ですね。
チェックイン~Jetstar搭乗まで
チケット予約に関しては以上で終了となりますので、続いて前日・当日のオンラインチェックイン〜フライトまでのやり方も解説したいと思います。
チェックインからの手順は他社の航空会社とほぼ同じですので、普段から飛行機に乗り慣れている人にとっては簡単な作業となるでしょう。
オンラインチェックイン
Jetstarは前日からオンラインチェックインが可能です。
事前にチェックインを済ませておけば、当日バタつくことがなくなります。
オンラインチェックインの案内は登録したメールにフライト前日に送られてきます。
また、ここで預かり荷物の重量の追加、座席指定などの有料オプションを再度設定することができます。
当日になって重量超過してしまうと、他の航空会社と同様に超過料金を取られてしまいますので、必要な方は予め登録しておきましょう。
これで全ての設定が完了しました。
空港到着〜機内まで
当日は成田第3ターミナルからの出発でしたが、特に手荷物の超過もなかったため下記のような手順でフライトまで進みました。
①チェックイン(オンライン可)
②検査場前でチケットスキャン(入場)
③持ち物検査
④搭乗時間までゲート前や飲食店などで待機
検査場に入るゲートではチケットに記載されたバーコード、もしくはアプリ内から取得できるQRコードをスキャンして入場できます。
アプリだとフライトの詳細も逐一確認できますので、個人的には事前にダウンロードしてQRコードをスクショしておくことをオススメします。
往復時も同じような手順で手続きすれば問題なくフライト可能です。ちなみに、下記の画像は帰りの新千歳空港のJetstarの検査場入り口の画像です。
航空会社などにトラブルが起きた場合には、搭乗口が変更になる場合もあるので、空港内のアナウンスや掲示板を確認するようにしましょう。
Jetstar機内の様子
Jetstarに実際に搭乗してみましたが、機内の広さは大手の航空会社とそれほど変わらいといった印象です。
座席も窮屈さをそれほど感じることもなく、2時間程度のフライトであれば腰を痛めることもありませんでした。
正直、値段が値段だけに少し荒削りな飛行機を想像していましたが、クォリティはかなり良い印象です。
座席指定なしを選択していた場合
私は今回検証も兼ねて座席指定なしで申し込んだ結果、案の定、真ん中の座席に強制配置されてしまいました笑
帰りは連休明けの平日でしたが、通路側の座席となりました(機内はほぼ満員)。
座席指定は770円から予め選ぶことができるので、やはり予約の際に選択しておいた方が無難ですね。
機内食
事前に食事を申し込んでいる方は、離陸前にキャビンアテンダントが一人ひとり希望の機内食を聞いて周ります。
大手とは違い機内食は完全に任意ですので、飛行機の中でお腹を満たしたい方は選択しておきましょう。
軽食に最適な機内販売もある
Jetstarでは機内販売も行っており、主に下記のようなものが売られています。
- アルコール類(缶)500円
- 冷たい水、お茶、各種ジュース 各種250円
- 温かいお茶、コーヒー(紙コップ)各種200円
- ワッフル、マフィン等 各種350円
- スナック菓子250円
- ワッフル+マフィンセット 500円
- ワッフル or マフィン+ホットドリンク 500円
国内線であればフライト時間が短いので、程よくお腹を満たすことが可能です。
Jetstarの気になる点
Jetstarは価格、値段、設備と個人的には非常に満足のいく内容ですが、数点気になった箇所もあります。
- 座席は窮屈さはない代わりに、思ってるよりも厚みがない
- 後ろの人のテーブル開閉の際の感触がけっこう気になる
- 機体によっては、座席正面の荷物を入れる網カゴ、usbポートがない
- 液晶パネルなどもない
格安で搭乗できているので仕方ありませんが、自身でフライト時間を潰せる物を持参する必要がありますね。
といっても、羽田→札幌を移動するにしても約1時間30分なので、スマホをいじってしまえば気がついた頃にはフライトが終わってます笑
ちなみに、Jetstarでは離着陸時はパソコン、携帯、ゲーム機使用ができませんが、離着陸後は使用可能です。
もしもJetstarに乗り遅れた場合
もし、空港時間帯を間違えたりして乗り遅れそうな時は、Jetstarカスタマーサービスに電話をして間に合わないと伝えましょう。
一番安いstandardプランでは料金の返金などはできないのですが、コールセンタースタッフが次の便の空き情報などを検索して提案してくれます。
電話でキャンセル後の再予約をする場合は、下記のような流れとなります。
①カスタマーサービスに電話し、フライト番号や氏名、生年月日などを伝える
②本人確認が取れたらフライトに間に合わないと伝える
③スタッフにフライトキャンセルをしてもらう
④次の便で空き情報などを検索し提案してもらう
⑤希望の時間帯などを伝え、仮予約を入れてもらう
➅音声サービスに切り替わるので、案内に従ってカード番号を入力
➆予約完了
これで無事乗り遅れた後の便への予約が完了しますので、後は時間通りに空港へ向かうのみです。
もちろん、フライト情報やチェックインの案内などもメールで送られてくるので、空港への移動中にオンラインチェックインを済ませましょう(空港のカウンターでも可)。
格安でJetstarに乗ってみた・まとめ
以上が格安LCCのJetstarチケット予約の手順と実際に乗ってみた感想でした。
連休中でも羽田~新千歳空港を往復13.260円で乗れることができ、大手航空会社と遜色ない乗り心地でした。
もし、旅行時の移動費を抑えたい方や頻繁に飛行機に乗る予定のある方などは、一度Jetstarを利用してみてはいかがでしょうか!