【体験談】なぜ地方大学へ?埼玉から名古屋の大学へ進学した私が語るメリット・デメリット

【体験談】なぜ地方大学へ?埼玉から名古屋の大学へ進学した私が語るメリット・デメリットのアイキャッチ画像

皆さん、地方での生活にどのようなイメージをお持ちでしょうか? 

地方といっても札幌や長野、名古屋など場所によって人口や大きさ、生活環境なども異なってきますね。

最近はリモートワークの普及や、都市部から地方の大学へ進学する方々も増えており、より地方都市の需要も高まりつつあります。

今回はそんな人たちのために、地方(名古屋)の大学へ進学した私が「リアルな名古屋暮らしのメリットとデメリット」を体験談を交えてお伝えしていきたいと思います! 

東京ではなく地方大学に進学しようと思ったきっかけ

私は元々、埼玉県出身で、高校卒業までは同県の学校に通っていました。

そんな私がなぜ東京や埼玉県ではなく名古屋の大学に進学をしたかというと、シンプルに志望大学のカリキュラムに 魅力を感じたからです。

しかし、「名古屋といえば名古屋城か海老フライ」というイメージしかなく、特別な魅力はそれ程感じていませんでした。

もちろん名古屋に親戚や知人は一人もいませんでしたので、完全に0からの新生活が幕を開けることとなったのです。 

地方大学に進学したが、キャンパスの周りの環境が…

埼玉県の高校を卒業後、名古屋の某大学に進学し1人暮らしを始めた私ですが、キャンパス近くではなく名古屋市内のアパートに住むことにしました。 

というのも、大学近くのキャンパスはあまり良い環境ではなかったからです。というのも私が通う大学のキャンパス周辺は下記のような環境だったからです。

・大学キャンパスの最寄り駅が豊田市近くの無人駅(在学当時)

・キャンパス周囲は環境はゴミ処理場、畑、高速道路が立っていた

・駅から校舎までにはコンビニが一軒あるのみ(そして遠くに牧場がありました笑)

これを知った私の両親は、「大学の近くに住んだらバイト先も見つからない。人間関係も狭くなる」 と心配し、最終的に名古屋市内のアパートに住むことにしました。 

地方大学での学校生活の様子

名古屋での大学生活は、埼玉からの移住者である私に沢山の経験を与えてくれました。

ここからは、そんな地方大学での勉強・バイト・サークルなど、学校生活の様子を一つ一つ体験談を交えて語っていきます。

地方大学での勉強

先ほどもお伝えした通り、大学の周囲は「娯楽が0」に近い立地だったので、非常に勉強に集中できる環境でした。

しかし大学1年生になった最初の学期は、必修科目が多く、欠席などに対しても大学側は結構厳しかったですね。

 また、少人数制の語学クラスなどは隔週でレベルチェックのテストがあったため、本当に必死で勉強していた記憶があります。

地方大学でのサークル・部活

勉強がややハードモードだった名古屋の大学ですが、部活では女子ラクロス部に所属していました。 

体育会系でチーム内の結束は固く練習もルールも厳しかった思い出があります(笑)

しかしその甲斐があってか、学部の友達よりも濃い人間関係を築くことができましたね。

地方大学在学中のアルバイト

在学中、私は名古屋のTSUTAYAでアルバイトをしていました。

やはり東京と地方を時給は低く、東京の最低賃金は1,013円で名古屋の最低賃金927円、そして当時の私の時給は930円でした。 

やはりアルバイトに関しては、都心の方が高時給で働きやすいかもしれませんね。

地方大学での友達関係

進学してすぐに友達ができましたが、名古屋にすむ人々にとって私は警戒心と好奇心の対象だったそうです。

同級生同級生

「わざわざ埼玉(東京の近くの都会)から地方に進学してきた人」

 

同級生同級生

「大学の近くに住まず、わざわざ交通費のかかる名古屋市内に住む変人」 

と考えられていましたね(笑)

しかし、警戒心や好奇心に悪意などは無く、名古屋人や地方民の一種の県民性のようなのです。

そんな自分の気持ちや本心をストレートに語りながら接してくれる名古屋人に対して、逆に付き合いやすさを感じました。 

また同級生達は、そのほとんどが地元民でしたので、私のように一人暮らしはをしているが学生は少数派でした。

なので、仲良くなった友達は私の家によく遊びに来てくれましたね。

基本的に賑やかな毎日を送っていたので、最初以外は一人暮らし特有の寂しさみたいなものは特に感じることはありませんでした。

地方大学に進学してから私生活で変わった事

名古屋へと進学してからの生活面での変化は驚くほどありました。

私は埼玉県に住んでいた時は、家事も手伝わず両親に甘えていた生活でしたので、何でも一人でやる生活スタイルへの変化は、新しい事の連続で刺激がありました。

また、名古屋人はシビアな金銭感覚を持っていて、普段は倹約家でも車などこだわる所にはお金をかける人が多い印象でした。

そんな周りの環境に私も少なからず影響を受けて、節約する癖がつきましたが(笑)

地方大学に進学するメリット

ここまで地方大学に進学した際の学校生活について体験談をお話してきましたが、地方へ移住・進学する際のメリットやデメリットなども触れていきたいと思います。

まず最初に、私が思うに地方の大学に進学するメリットは主に下記の通りです。

・アパートなどの家賃が安い

・周りの環境リセットして0から人間関係を築ける

・ 1人暮らしで家事スキルが身につく

では、これらより詳しく解説していきます。

地方だと東京よりも家賃が安い

東京都比較すると地方の家賃は、割と安くメリットとなる要素なのではないでしょうか?

例えば東京だと1LDKの賃料は7〜18万円とふり幅が広いのに対して、名古屋市だと1LDKの賃料は5~6万円程で借りることができます。 

物価は東京都と比べて安いという事は無いのですが、家賃が安ければ安いほど生活コストも相対的に下がっていくので、結果として節約にもなります。

1人暮らしの大学生にとって、生活費が少しでも安くなるメリットは、やはり大きなアドバンテージになりますからね。

地方だと人間関係を0から築ける

冒頭でもお伝えした通り、私は名古屋に親戚も友人もいなかったので、人間関係は本当に0からのスタートでした。

地方移住した初日は、 一人暮らしの寂しさと今後の不安で少し泣いてしまいましたが、新生活が始まる期待感も大きかったのも事実ですね。

結果として名古屋での友達にも恵まれ、いつの間にか一つ一つの寂しさも消えていきました。

入学前は家族と友人との限られた人間との付き合いでしたが、 仲良くなった人たちの付き合い方はとても濃かったです。

家族や親戚の集まり、地域の飲み会、祭など、様々な行事に呼んでもらったりと学校の人間関係以外のところでも深いつながりが築けましたね。

自炊など自己管理での生活

食生活は節約のため、自炊が中心でした。

しかし名古屋には味噌カツ、手羽先、小倉トースト、味噌煮込みうどん、きしめん、ひつまぶし、天むす等ご当地グルメがたくさんあるので、誘惑も凄かったです(笑) 

画像:名古屋名物味噌カツ

在学中は常に金欠だったので名古飯を楽しむ事ができなかったことが、今でも少し心残りではありまが…

地方大学に進学するデメリット

ここまで地方大学に進学したメリットや良かったこと、体験談を語ってきましたが、中にはデメリットとなる場面も当然あります。

私が感じた地方大学に進学するデメリットとしては、下記の例が挙げられます。

・就職の選択枠が少ない

・移動が不便

・娯楽が少ない

・学費は都会と変わらない

では、これらのデメリットも詳しくご紹介していきます。

地方は移動がとにかく不便

これも仕方のないことですが、地方の移動は不便でコスパが高いです。

意外にも名古屋は車社会のため、バスや電車の本数も少なく乗り継ぎも不便だった記憶があります。

埼玉県春日部市に住んでいた時は、全ての目的地は自転車で5分という非常に狭い世界でしたので、全く違う環境でしたね。歩いて行ける距離にスーパーすらも無かったです。

また、地下鉄の初乗り料金も東京は170円ですが名古屋は210円と割高ですので、移動に関してはメリットとなる部分は少ない印象ですね。

地方はとにかく娯楽が少ない

地方の大学へ進学する際の、もう一つのデメリットは「娯楽が少ない」という点が挙げられます。

私は友人と遊びに行く時は、繁華街のある名古屋駅か栄で買い物、もしくは車に乗って郊外のイオンモール に行ったりしていました。

大学のキャンパスの立地や環境にもよるとは思いますが、東京に比べたらやはり娯楽の数では勝てないですね。

地方大学の学費は東京と変わらない

学費については、地方大学の方が東京より安いということはありません。

むしろ大学や学部によっては東京の方が安い場合もありますので、 ケースバイケースではありますね。

地方は就職先の選択枠が少ない

地方の学生において、やはり「就職先」に関しては、一番デメリットを感じやすい話題かと思います。

分かりやすくまとめると、下記のようなデメリットが挙げられます。

・地方では都心と比べて就職先の選択肢が圧倒的に 少ない

・就職活動で上京する際にも新幹線代・時間がかかる

・インターンなども東京での開催が多いで

地方大学に入学し、そこで就職するのであれば、地方へ進学するメリットはあると思います。

しかし個人的に私は、進学を希望する大学でどうしても勉強したい事がない限りは、大学進学は地方ではなく都内近辺の大学をお勧めしますね。

地方大学卒業後の進路・就職先

大学卒業後は、都心に戻り東京の商社で働きました。 

もちろん名古屋にも優良企業が多く存在し、希望先の会社もありましたので、そちらでも就職活動は行っていました。

結果として、ご縁がなく一社からも採用されませんでしが(笑) 

ある会社の面接では「みなさんで順番に名古屋の区名を言ってください!」 というグループワークがあったりもしましたね。

まさに地元ならではの面接ですが、私がうっかり区名を言い間違えた際には、人事の方に

「東京出身だもんね?」と呆れられてしまいました(笑)

今では笑い話ですが当時はかなり落ち込みましたね。 

もしあの時、名古屋の会社で採用が決まれば今も名古屋に住んでいたかと思います。

地方大学に進学した体験談・まとめ

以上が地方大学に進学した私の体験談でした。 

ふり返ると色々な出来事がありましたが、名古屋での生活は刺激的で大変面白かっったです。

これから名古屋、もしくは地方の大学へ進学される方がいましたら、是非ともこの記事が参考になれば幸いです。