三峯神社の観光名所15選をご紹介!陰陽師も認めた関東1のパワースポットとは?

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埼玉県・秩父の山奥に鎮座するパワースポット「三峯神社(みつみねじんじゃ)」

標高1102メートルに位置する三峯神社は、約1900年の古い歴史を持ち、また壮大で美しい建造物が好評の観光名所として知られています。

今回はそんな三峯神社の魅力やおすすめのスポットなどを、その歴史と共にご紹介していきます。

三峯神社の歴史と神様をわかりやすく解説

三峯神社の観光名所や見どころをご紹介する前に、その歴史や概要について触れていきましょう。

三峯神社が鎮座する秩父エリアは、伝統的な建物や壮大な秘境などが人気の観光地として知られています。

特に「秩父三社」と呼ばれる神社は、地元住民はもちろん、他県からの旅行客からも高い評価を得ているのです。

秩父三社

  • 秩父神社
  • 宝登山神社
  • 三峯神社

その秩父三社にも数えられている三峯神社は、今から約1900年前、天皇の指示により東の地を収めにきた「ヤマトタケル」により創建されました。

画像:ヤマトタケル
画像:ヤマトタケル

東征の最中にこの三峰山を訪れたヤマトタケルは、そこから見た壮大な秩父の景色に大変感動されたそうです。

その感謝を込めて、下記の「国造りの神」と呼ばれるイザナギ・イザナミを祀ったことが、全ての始まりとされています。

三峯神社に祭られている神様

三峯神社の主祭神

  • 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
  • 伊弉冉尊(いざなみのみこと)

三峯神社の配祀神

  • 天之御中主神(あめのなかぬしのかみ)
  • 高御産巣日神(たかみむすひのかみ)
  • 神産巣日神(かみむすひのかみ)
  • 天照大神(あまてらすおおかみ)

三峯神社は偉人達に認められたパワースポット

平安時代以降の日本では、山岳信仰が盛んになり、霊山に籠もって修行をする僧侶も現れます。

この三峯も例外ではなく、修験道の祖ともいわれている「役小角」、近代では極真空手のパイオニア「大山倍達」なども三峰にて修行を行ったといわれています。

画像:山伏
画像:山で修行を行う修験道

他にも、神奈川県・大山にも伝説を残したとされる、弘法大師こと「空海」も、この地に観音像を安置されたといわれています。

関連記事:大山の観光スポット15選!大山阿夫利神社の歴史や見どころ、紅葉などをご紹介

また、第27代陰陽師・安倍成道氏も、著書・日本の結界(2018)の中で、三峯神社について以下のように語られています。

三峯神社は地脈のエネルギーが溢れ出るパワースポット。

私も三峯神社に参拝したことがありますが、そのエネルギーは驚くほどに強いものでした。

出典:日本の結界

このように、陰陽師にも認められた三峯神社は、数々の偉人たちを魅了し、今も関東有数のパワースポットとして人気を集めているのです。

三峯に魅せられた偉人達

  • 三峯神社創始者「ヤマトタケル」
  • 修験道の祖「役小角」
  • 極真空手創始者「大山倍達」
  • 弘法大師こと「空海」
  • 武将「畠山重忠」
  • 陰陽師「阿倍成道」
  • 関東周辺の武将たち

三峯神社の観光スポット14選をご紹介!

ここからは、三峯神社を観光する際のおすすめスポットについて解説していきます。

こちらの神社の境内は非常に広大で、移動には少々時間が掛かりますが、下記のような見どころが点在しています。

三峯神社の観光名所

  • 三ツ鳥居
  • 参道
  • 随神門
  • 青銅鳥居
  • 拝殿
  • 御神木
  • 本殿
  • 摂末社
  • 祓戸
  • 遥拝殿(展望台)
  • 奥宮
  • 日本武尊銅像
  • 大山倍達の碑
  • 雲取山
  • お犬茶屋 山麓亭

では、これらの見どころを詳しく解説していきます。

三ツ鳥居

画像:三峯神社の三ツ鳥居

三峯神社の入口にそびえ立つ「三ツ鳥居」

明神型鳥居と呼ばれる大小3つの鳥居が左右に並び、別名・三輪鳥居(みわとりい)とも呼ばれています。

この形状の鳥居は、三輪山周辺の「大神神社」など、由緒ある観光スポットにも設置されています。

また、この3つの鳥居は日本を代表する下記の神社を表していると言われています。

  • 伊勢
  • 出雲
  • 三峯

三ツ鳥居を通り、三峯神社に御参りすることで、これら三社の神社を一度に参拝したとの意味になるそうです。

三峯神社では狛犬ではなく狼を信仰している?

通常の神社では、狛犬を神の使いとして信仰しているパターンが多いのですが、三峯神社では「オオカミ」がその代わりとして祭られています。

画像:三峯神社のお犬様

これはかつて、三峰の山中で農作物を荒らすイノシシを狼が退治していたため、それが後に神の遣いとして崇められた背景があるといわれています。

その後オオカミは、「お犬様」の愛称で親しまれ、今も人々から深く信仰されているこです。

この三ツ鳥居の左右には「お犬様」の像が配置されており、その由来を直に感じることができますね。

三ツ鳥居の周辺には、普通の神社とは異なるポイントがいくつもありますので、じっくり観察してみてはいかがでしょうか!

三ツ鳥居の観光Point

  • 大小3つの三輪鳥居(みわとりい)
  • 伊勢、出雲、三峯を表す仕様
  • 狛犬ではなくオオカミ(お犬様)を信仰

参道

画像:三峯神社の参道01

三ツ鳥居を抜けると、三峯神社の参道へと入ります。

こちらは新鮮な空気はもちろん、道中に建てられた碑石、巨大な大木など、普通の神社とは異なる雰囲気をかもし出しています。

画像:三峯神社の参道02
画像:三峯神社の参道01
展望台への分岐ルート

キレイな空気の中でのウォーキングは非常に気持ちがよく、「パワースポット」と呼ばれる三峯のエネルギーが満ち溢れているかのようです。

展望台などの各観光名所へ分岐している道にもなりますので、次にご紹介する「随神門」→「三峯神社拝殿」へのルートを最初に通るのがおすすめとなっています。

参道の観光Point

  • 巨大な大木や大自然
  • 標高1102メートルの新鮮な空気
  • 三峯神社、その他名所への分岐ルート

随神門

画像:三峯神社の髄神問

三ツ鳥居から数百メートルほどの位置に建てられている「随神門」

こちらは1691年に「仁王門」として建てられたらしく、昭和時代には改修工事も行われました。

しかし、後に神仏分離とよばれる「神社(神道)」と「お寺(仏教)」を切り離す宗教運動が日本で起こりました。

その神仏分離の結果として、門に飾られていた仁王像は取り除かれ、現在の「随神門」へと姿を変えたといわれています。

そして門の上には、三峯山を逆さまに書いた「山峯三」と表記されていますね。

こちらは江戸時代に数多くの書画を生み出した大名「増山正賢(ましやま まさかた)」によって書かれたといわれています。

随神門の観光Point

  • 1691年に建てられた門
  • 神仏分離により外観の変化
  • 増山正賢による書画

青銅鳥居

画像:三峯神社の青銅鳥居

随神門を通り、更に奥へ進むと現れる「青銅鳥居」

本殿の前にそびえ立つ青銅鳥居は、1845年に建てられたと言われており、三峯神社の中では比較的新しい建物となっていますね。

また、左右の階段沿いには「お犬様」の銅像、さらに奥側には高さ約6メートルほどの「八棟木灯台」が設置されています。

青銅鳥居の観光Point

  • 1845年前に建造された鳥居
  • 左右のお犬様
  • 6メートルの八棟木灯台

三峯神社・拝殿

画像:三峯神社

三峯神社最大の人気観光名所でもある「拝殿」

こちらは1800年頃に建てられたと言われており、漆塗り、多数の彫刻、左右の巨大な御神木が見どころとなっています

建物の彫刻は七福神を描いており、鯛を釣り上げる「恵比寿様」や、囲碁の対決をする「大黒様」と「布袋様」などが描かれています。

画像:三峯神社拝殿の彫刻

こちらは、以前ご紹介した日光東照宮に負けず劣らずの壮大な装飾を見学できます。

関連記事:日光東照宮のミステリーとは?不思議スポット4選の見どころ+歴史を解説します

三峯神社に観光の際は、必ずこちらで御参りを済ませてから回るようにしましょう。

拝殿の観光Point

  • 1800年頃の建造物
  • 左右の巨大な御神木
  • 美しいな彫刻と装飾

御神木

画像:三峯神社の御神木

拝殿の横にそびえ立つ巨大な「御神木」

鎌倉時代に活躍した武将「畠山重忠」により贈られ、その樹齢は800年以上と言われています。

御神木の活力から発する「」を頂ける場所としても知られており、三峯神社がパワースポットと呼ばれる要因の一つでもあります。

こちらは大木には直に触ることができますので、興味のある方は自分の手で触ってみてはいかがでしょうか!

御神木の観光Point

  • 樹齢800年の大木
  • 三峯神社の「氣」を貰えるパワースポット
  • 三峯神社のお守りにも使われている

三峯神社・本殿

画像:三峯神社の本殿

拝殿の裏手に位置している「本殿」

比較的小さな建物ですが、1661年に建てられて以来、三峯神社の重要な役割を果たす場所として知られています。

こちらは先程もご紹介した通り、国造りの神と呼ばれる「イザナギノミコト」、「イザナギノミコト」を祀っている重要な社といわれています。

また、こちらも2004年に塗り替え等の修繕作業が行われ、その景観も美しい仕上がりとなっています。

観光の際には、拝殿と併せて一緒に御参りしてみましょう!

本殿の観光Point

  • 1661年の建物
  • 三峯神社の主祭神を祭る場所

月に一度配布される「白い氣守」とは?

三峯神社には多種多様なお守りが売られていますが、中で「白い氣守」は大変注目を集めるアイテムとして知られています。

画像:三峯神社の白い氣守

こちらは毎月1日にのみ配布されるお守りであり、御神木のカケラが入っているといわれています。

その希少性から、月始めには多くの参拝客が訪れていたそうです。

2018以降は配布中止になってしまいましたが、三峯神社には他にもご利益を頂けるお守りが売られていますので、是非そちらを購入されてみてはいかがでしょうか!

摂末社

画像:三峯神社の摂末社

本殿から右側に移動すると現れる「摂末社」

こちらは三峯神社とゆかりのある、全国各地の神様を23の社に祭っています。

東照宮や伊勢、諏訪大社などもあり、三峯神社の顔の広さが見て取れますね。

拝殿・本殿を参拝された後は、こちらも見学されてみてはいかがでしょうか!

摂末社の観光Point

  • 全国各地の神様を祭る場所
  • 全23の社

祓戸

画像:三峯神社の祓戸

御神木の横に設置された「祓戸(はらいと)」

こちらは、「祓戸大神(はらいとのおおかみ)」と呼ばれる神様が祀られており、人形を用いて身を清め、厄を払うための場所といわれています。

その手順は下記の通りです。

  1. 自身の氏名、住所を人形の中心に記入
  2. 人形で体をなでる
  3. 心中祈念を込めて人形に3回息を吹きかける

こちらは、三峯神社の中でも少し変わったパワースポットと言えそうですね。

もしお祓いを行いたい場合は、社務所にて人形を受け取れますので、興味のある方は是非試してみて下さい。

祓戸の観光Point

  • お祓い行う場所
  • 三峯神社では人形を用いて儀式を行う
  • 一般人も利用可能

遥拝殿(展望台)

画像:三峯神社の遥拝殿01

拝殿・本殿エリアの反対方向に位置する「遥拝殿(ようはいでん)」

標高1102メートルの三峯神社から周辺地域を一望できる場所となっており、天候に恵まれれば雲海を観ることもできます。

画像:三峯神社の絶景

先程ご紹介した拝殿・本殿エリアから遥拝殿までは、来た道を反対方向に進んでいく必要があります。

しかし、道中の神々しい雰囲気も見どころの一つとなっており、「飽きのないハイキング」を楽しむことができます。

画像:遥拝殿までの階段

拝殿を参拝された後には、絶対に訪れていただきたいスポットの一つですね。

遥拝殿の観光Point

  • 標高1102メートルからの絶景
  • 雲海が見れる場所
  • 奥宮への通り道

奥宮

画像:三峯神社の奥宮

遥拝殿に訪れた後は、そのまま「奥宮」へとアクセスすることができます。

既に標高が1102メートルの三峯神社から妙法ケ岳山頂へ約1時間以上歩くことになりますが、三峰山の壮大な自然の中をハイキングすることができます。

最後の方では鎖が設置されたエリアなどもありますので、少しハードかもしれません。

しかし、山頂の奥宮周辺から見る景色は大変すばらしく、こちらも遥拝殿同様、絶景スポットとなっています。

奥宮は三峯神社の中でも一味違った名所となっていますので、体力と時間に余裕のある方は是非訪れてみて下さい。

奥宮の観光Point

  • 妙法ケ岳山頂へのハイキング
  • 道中に鎖が敷かれたエリア
  • 三峰山周辺を見渡せる絶景

日本武尊銅像

画像:日本武尊銅像

三峯神社誕生のきっかけを造った日本武尊の銅像。

約5メートルほどの高さで表現された日本武尊は、非常に壮大な景観となっています。

先程もご紹介した通り、ヤマトタケルが創建のきっかけとなった三峯神社では、狛犬ではなく狼(お犬様)を神の遣いとして信仰されています。

しかし、以前ご紹介したヤマトタケルゆかりの地「武蔵御嶽神社」でも、同じようにお犬様信仰があります。

画像:武蔵御嶽神社
東京青梅市の武蔵御嶽神社

こちらは御岳山で遭難したヤマトタケルをオオカミが助け、それが後に「お犬様」として信仰されるようになったそうです。

関連記事:本当に東京?御岳山のロックガーデンと大岳山は秘境レベルの観光スポットだった

もしかするとヤマトタケルと狼は、言葉では表現できないような深い繋がりがあるのかもしれませんね。

日本武尊銅像の観光Point

  • かつて三峰山を訪れたヤマトタケル
  • 高さ5メートルの銅像
  • ヤマトタケルとお犬様信仰

大山倍達の碑

画像:大山倍達の碑

日本武尊銅像から少し歩くと、極真空手の創始者「大山倍達」の碑石が立っています。

大山倍達といえば、空手以外にも下記のような武勇伝が語り継がれています。

  • 十円玉を指で曲げる
  • 瓶を手刀で切り裂く
  • 素手で牛と格闘
  • 漫画「空手バカ一代」のモデルになる

などなど、数々の伝説を創り上げてきた「極真会館のカリスマ」として今も認知されているのです。

そんな大山倍達ですが、当時この三峯神社でも山籠り修行を行っていたと言われています。

その影響により、現在でも毎年極真空手の門下生による合宿がこの三峯神社にて行わています。

日本の武道、格闘技好きの方などは是非とも訪れてみて下さい!

大山倍達の碑の観光Point

  • 極真空手創始者の碑石
  • 大山倍達が作った伝説的偉業
  • 門下生による毎年恒例の合宿

雲取山

画像:冬の雲取山

三峯神社は、雲取山への登山ルートとして利用されるケースもあります。

雲取山は東京都最大となる「標高2,017メートル」の高さを誇り、この三峯神社からも登山が可能となっています。

最近では、あの「鬼滅の刃」に登場する主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)の出身地ともいわれており、人気急上昇中の登山スポットとなっています。

しかし、雲取山は三峰駐車場から山頂まで4〜5時間はかかるため、初心者には割と難易度高めの山となっています。

登山を予定されている方は、山頂付近の雲取山荘に一泊されることをおすすめします。

雲取山の観光Point

  • 東京・埼玉・山梨の境にある山
  • 鬼滅の刃ゆかりの地
  • 三峰駐車場から続く登山ルート

お犬茶屋 山麓亭

画像:三峯神社のお犬茶屋

三峯神社を一通り回った後は、「お犬茶屋 山麓亭」 でのお食事もおすすめです。

こちらでは、甘い味噌のかかった焼き団子、新鮮なお蕎麦などを頂くことができます。

お店の中でもお食事は可能ですが、外のベンチで雲取山や秋の紅葉を眺めながら飲食することも可能ですので、是非お立ち寄りください!

お犬茶屋 山麓亭の観光Point

  • 焼き団子などの絶品グルメ
  • 三峰山周辺の景色を眺めながらの食事

三峯神社の観光名所・まとめ

以上が三峯神社の歴史と概要、おすすめ観光名所のご紹介でした。

関東一番の「パワースポット」と称される壮大な観光名所となっていますので、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか!

もし三峯神社に行かれるのでしたら、秩父の観光・秘境スポットも是非一緒にチェックしてみて下さい。

関連記事:秩父のおすすめ観光スポット8選をご紹介!秩父の秘境は本当に凄かった